本を作ってます。あとお知らせ。

こんにちは。つい先日、昔からのお友達に頂いた自作についてのコメントが「ルパン三世の話だと思って普通に読んでたら、いきなり次元と不二子がイチャイチャし始めるからびっくりする」だった、とりこ。です。ええ、イチャイチャしますよ……。そのた ...
pixiv再録本を発行しました(一年ぶり二度目)。

というわけで、4月2日、次不の日企画です。諸事情でフライングです、すみません。エイプリルフールではありません。
pixiv投稿作の再録本を発行しました!(一年ぶり二度目)
タイトル「その指が触れるのは」
Pixiv再録本を発行しました。

というわけで、4月2日、次不の日企画です。Pixiv投稿作の再録本を発行しました!
※完売しました。ありがとうございました。
タイトル「死がふたりを分かつまで」
2018.4.2発行/文庫サイズ/オ ...
黒い猫

いい仲の男と女が過ごすひさしぶりの夜に必要なものは、いったいなんだろう?
峰不二子の頭に浮かんだのは、すこしのお酒と甘い言葉、だった。とりあえず、お酒はあたしが持ってるわ、と不二子は思う。あと、甘い言葉をあの男が用意し ...
菫の花の砂糖漬け

遅いわ、と峰不二子は思う。
そろそろ夜が明けようとしていた。不二子はその部屋のドアを開けると、とりあえずベッドに腰かけて、あたりを見回した。もともとあくまで仮住まいのアジト、その中で適当に選んだであろう一室だけあって、 ...
水の名前

許されないことをしていると、思った。
許さないのは他のだれでもない、峰不二子という名前の自分自身だ。とてもではないが許されない、そんなことをしていると思った。それは恋だ。恋そのものが許されないのではない。いま、自分が落 ...
赤い月

やっと見つけたわ、と峰不二子はため息をつく。
祈りの文句は不二子の耳には届かない。しかし、不二子はそれを気にしなかった。なぜなら、不二子はそもそも牧師の言葉が届く場所にはいなかったからだ。そんなことよりも気になるのは、 ...
あたしのこと、覚えてる?

……ちょっと試してみただけのつもりだったんだよ、とルパン三世は言った。
「あの映画見てさ、おれにもこの道具が作れるかなって思ったわけ」
ルパンは、ペンのような機械をかざす。あの映画、と ...
Hold You Tight

あたしの男がここにいる。あたしのすぐ横で、死んだように動かないまま眠っている。
それがあまりにも静かで深い眠りだから、つい心配になって、不二子はその男の寝息に耳をすませる。手を滑らせて体温を確かめた。そして、そこから伝 ...
優しく雨ぞ降りしきる

あの女を撃ち殺す許可をくれ、と次元大介は言った。
その言葉を聞いたルパンは、ため息をついて、次元の肩に巻いていた包帯を、強く引っ張る。
「……頭にくるのは分かるけどよ、これくらいで ...