「脳の中の身体地図―ボディ・マップのおかげで、たいていのことがうまくいくわけ」サンドラ・ブレイクスリー他(インターシフト)



 たとえば人間は帽子をかぶっている時、それが物に当たらないように身をかがめるけれど、帽子は身体の一部ではないのに、どうしてそんなことが可能なのだろう?それは、肉体的限界を超えて物の質感を感じることが出来るよう、脳がプログラムされているからなのだ…ということから始まる、脳と身体の関係についての一冊。
 脳が設定する、物理的な部位を包み込む心理的な自己空間という概念を詳しく分かりやすく解説していて、すごく面白かったです。ごく身近なエピソードで説明される脳の働きに思い当る事がたくさんあって、心と身体の交ざり合いってエキサイティングだと思いました。

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