「審判のときが来るまで」をUPしました。

 Pixivに、新作「審判のときが来るまで」をUPしました。

 水の都、ヴェネチアを訪れた次元。そこはかつて愛した女、アンジェリカと出会った場所でもあった。

・TVシリーズPART2第76話「シェークスピアを知ってるかい」に登場したアンジェリカについての話です。よって、作中に「シェークスピアを知ってるかい」の内容に触れている箇所があります。ネタバレとなりますのでご注意ください。
・次元×不二子が前提となります。ジゲフジでもあります。恋人同士といってもいい関係です。

 以上の点をご了承のうえでご覧いただけると嬉しいです。自分なりにアンジェリカというキャラクターを考えてみたくて書きました。次元がお好きなかた、「シェークスピアを知ってるかい」がお好きなかた、ジゲフジ好きなかたに読んで頂ければと思います。どうぞよろしくお願いします。
 
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 ↓以下、作品について(ネタバレあります)

 チッチョリーナ:「心臓だけを動かしながら」(URL)、モニカ:「It’sTooLate」(URL)、レッディ:「レッディ・イン・レッド」(URL)、キャサリン:「So happy I could die」(URL)に続く、次元さんの過去の女シリーズ第五弾です。なんだかそろそろ次元さんにすごいセクハラをかましているような気がしました(それはR18 を書いているときに感じた方がいいと思う)。わたしはとことん次元さんの恋愛ネタが好きなのです。申し訳ない。

 「シェークスピアを知ってるかい」は個人的にとても好きな部分と、「いや、それは無茶だろう」と冷静にツッコミたくなる部分が同居している話です(日焼けマシーン……)。でも、次元さんの過去の部分は興味深いし、再会したアンジェリカに対して、あくまでどこか遠慮した優しさが感じられるのもいい。あと、ルパンの「おれもね、白だ黒だ黄色だってのは嫌いなんだよ」という台詞が好きです。テレビマンガの主人公にはこういう視点を持っていてほしい。そして、次元の復讐にルパンも不二子も五ェ門も、皆が手を貸す流れも好きです。

 次元さんに関わった女はとりあえず次元さんのせいで死ぬ的なお約束がありますが、あんがいそうでもないですよね。死んでない女もいるし(モニカ、レッディ、サンドラ、アニタ、バーバラ、リービア)、次元さんとの出会いのせいで死んだとはっきりいっていいのは、わたしとしては、チッチョリーナかなあ。リンダとボンバーリンダ(リンダが並ぶな)は、まあ、自業自得だし、キャサリンは病だし、カレンとジェニーの死は次元さんのせいというには微妙だと思います。(こう書くと次元さん周りは女が多い……)

 しかし、そういう意味でアンジェリカは、なんというか世間に流布する「次元の女」の雛形のようなキャラクターだと思うのです。過去に出会い、裏切り、再会し、次元が救うことが出来なかった女。個人的には、男と別れたら尼さんになっちゃうような怖い女、わたしが次元さんでも逃げ出すわとか思ってて(すみません)、あの我の強さが苦手だったんですが、あるとき、その強さとかたくなさこそが次元さんの好みだったのかなと思ったとたんに、このお話ができました。するとそのままジゲフジになりましたが、ごく自然にこうなったとしか言いようがありません。いつものように死ぬの死なぬのという話になってしまいましたが、ネタがネタだけにお許しください。わたしが書くふたりにはいつもつきまとうテーマなのです。

 タイトルは、シェークスピアのソネット55の「 till the Judgement that yourself arise」という箇所から引用しました。あと、引用と言えば、作中の不二子ちゃんの台詞「最愛のひとが死んだ日にも、人間は夕飯を食べる」は、作家の山田風太郎の言葉です。ふと浮かんだので使わせて頂きました。

 というわけで、ちょっと暗いお話ですがいかがでしたでしょうか。また次回からはハッピーエンドのラブいジゲフジ話に戻ると思いますが、たまにはこういう話もアリかなと思ってくださると嬉しいです。Pixivでの閲覧、いいね、ブクマなどの反応をありがとうございます。ブログの拍手やコメントも嬉しいです。一言フォームも作ってみましたので、良かったらご活用ください(URL)。つたないものですが、作品に反応していただけることが創作の燃料となっています。これからもどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました!