本を作ってます。あとお知らせ。

 こんにちは。つい先日、昔からのお友達に頂いた自作についてのコメントが「ルパン三世の話だと思って普通に読んでたら、いきなり次元と不二子がイチャイチャし始めるからびっくりする」だった、とりこ。です。ええ、イチャイチャしますよ……。そのために書いてるから……。

 ところで現在、毎年恒例4月2日の「次不の日」企画、pixiv投稿作品の再録本のための編集作業が大詰めです。作ると思ってたでしょ。作ってますよ。前二冊と同じく、過去に投稿した作品(今回は2018年分)の中からセレクトしたものに、書き下ろしを一本入れています。ページ数はお察しの通りという感じになりました。前二冊と並べても遜色ない厚さになると思います。内容についてなど、すべての情報のお知らせは、4月2日に公開いたします。

 ここで、ちょっとお知らせなのですが、現在BOOTHで頒布中の前二冊の再録本のうち、一冊目の「死がふたりを分かつまで」(URL)は、残部がごく少数になりましたので(ありがとうございます!)、三冊目の発行と同時にBOOTHでの通販を終了しようと思います。もし、入手検討中のかたがいらっしゃいましたら、よろしければぜひいまのうちにBOOTHでお求めいただけたらと思います。その後も、もしご希望あれば、自家通販で対応するかもしれませんが、再販はあり得ないので、完売したらそれきりとなります。二冊目の「その指が触れるのは」(URL)は引き続き、BOOTHでの頒布を継続する予定です。本についての詳細はこのサイトの「BOOK」をご確認ください(URL)。

 それにしても「ルパン三世」というジャンルにおいては、メジャーとは言い難いCPの本、しかも厚くて重い小説本、なおかつ、本に載せた話は書き下ろし以外、すべてpixiv上に残っている、などなどの条件にもかかわらず、三冊目を作ることが出来てとても嬉しいです。わたしが紙の本が好きなので、自分のために作りたくなったというのがいちばん最初に本を出した理由なのですが、通販オンリーという面倒さにもかかわらず、それを手に取って下さるかたがいらっしゃったからこその三冊目です。ほんとうにありがとうございます!

 そういえば、再録本にはかならず一本書き下ろしを入れています。せっかく本を求めてくださる方へのサービスでもありますが、正直言いますと「書き下ろし」というより、いろいろ書いていくうちに生まれる「あ、これはpixiv向きじゃないな」という話にふさわしい場所を準備するためでもあります。なので、書き下ろしの話は、たとえ本が完売になってもpixivやサイトに掲載することはありません。

 たとえば、「死がふたりを分かつまで」に掲載した「夜のドライブ」は、つきあってる次元と不二子の仲をルパン三世がどう思っているかという話です。これはあまりにもわたしのジゲフジありきの話なので、単体で読まれることが前提のpixiv向きではなかったのです。でも、やっぱり一度はかたちにしておきたいことでもあったので、書くことが出来て良かったです。そもそも、わたしの書くものは三角関係や二人の間で揺れる不二子とかそういう流れには向かないため、普段のジゲフジにルパンを(恋愛的な意味で)絡ませることはまずないです。なので、珍しいお話になったのではないかと思ってます。

 また、「その指が触れるまで」に掲載した「手紙」は、もう単純にげろ甘いお話で、これを全世界どなたでもアクセスできるpixivに掲載すると考えただけでわたしが死んだのです。不二子ちゃんが次元を大好きなだけの話です。そんなこと言って、とりこ。さん、これまでさんざん甘いジゲフジやR18まで書いてるじゃないですか、といわれるかもしれませんが、はっきり言うけどそういうのとはレベルが違う恥ずかしさですよ。頂いた感想にも「読んでいたわたしが恥ずかしくなりました」というお言葉があったくらいです。うん、ですよね、納得!って話です。

 で、現在準備中の本に掲載する予定の書き下ろしは、ルパンとか恥ずかしいとかそういうことは関係なく、いってしまえばいつものジゲフジなんですが、途中で不二子ちゃんがとんでもないことを言ったので、これはpixivにもサイトにも掲載するわけにはいかないと判断した話です。わたしのジゲフジにはこういう展開はないはずなのです。これからもないです。でも、不二子ちゃんが言っちゃったからなあ……という感じで書きました。ただし、不幸とか哀しいとかそういう系統のことではありません。むしろ、その逆です、逆。書いてるわたしがびっくりしました。そういうお話です。

 そして、書き下ろし以外の再録作品はもちろんそのまま再録するのでなく、すべて誤字脱字の修正および構成の見直しをしています。そしていつもこの作業の途中には、己の下手さにめまいがして、新作を書く手が止まります(終わったら立ち直ります)。いやもうほんとうに、小説ってどうやったらうまくなるんだろう……このつたなさをなんとかするにはどうしたらいいんだろう……そもそもなんかすごい間違いしてるよ、気がつけわたし!みたいなことを永遠に繰り返すのです。でも、そういうときにポンとpixivの作品にブクマやいいねがつくと、すっごく救われてやる気を取り戻したりもします。ありがとうありがとう。わたしはそのあたりすごく単純な人間なのです。

 あと、手に取って頂いた方にはお分かりかと思いますが、装丁とかデザインも毎回、頑張って作っています。もっともそこはわたし自身がデザインセンスが壊滅的に無いため、友人に依頼しているのですが、今回もいい感じにできたと思ってます。めっちゃ自画自賛ですが、カッコいい本になると思います。はやく完成して手元に届くといいなあ。どうぞよろしくお願いします。

 そして、そんな作業のなかで書きました小説を、いつものように、3月14日の土曜にpixivに投稿する予定です。今回は、pixiv投稿170本目ということで、長めのお仕事話を準備しました。もちろんしっかりジゲフジです。デキてはいるけど、まだ恋人同士とはいえないころのふたりの距離がぐっと近づくお話です。かなり甘くしております。そういうジゲフジがお好きな方に読んで頂けたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

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