投稿日: 2010年10月20日「それからはスープのことばかり考えて暮らした」吉田 篤弘(中公文庫) サンドイッチ店で働く青年の、静かな日常を描いた短編集。 川上弘美系というか、食事を中心に置きつつ、穏やかな生活の揺れを表現する落ち着いた作品です。それなのに、数か所、忘れがたいような深い文章が見つかる。浮ついていないけれど重くもない。良い小説でした。