次不の日企画、リクエスト作品を公開しました

 4月2日は「次(4)不(2)の日」。

 というわけで、当サイトでも、それを祝っての企画として、サイトの読者の方からのリクエストを募らせていただきました(いきさつなどはこちら)。その結果、3本の作品を形にすることができました。ほんとうにありがとうございます。以下、作品について(ネタバレとなります)。

すべての終わりが始まるとき」(URL
 
 巨大なIT企業シェイクハンズ社の主であるエンゾ・ブロンと彼の生み出した「ヒトログ」に追い詰められ、ひとり街をさまよう次元。ルパンも五エ門もいないそのときに、目の前に垂らされた救いのロープの主は、あの女、峰不二子だった……というお話です。

 ・TVシリーズPART5第23話「その時、古くからの相棒が言った」をベースとしています。そのため、PART5の第4エピソード(21話~24話)全体の内容に触れている個所があります。ネタバレになりますのでご注意ください。
 ・次元視点のジゲフジです。ですが、前提として、この話の次元と不二子には特別の関係はありません。けれど、最終的にはジゲフジ展開です。

 はなさまのリクエスト「ぱごの23話感想で、とりこさんが妄想されてた次元にロープたらしたのが不二子だったらバージョン」にお応えして書かせていただきました。ジゲフジという面ではなかなか難しかったPART5の連続話ですが、感想のなかでわたしがつぶやいたひとことを拾って下さったリクエストのおかげで、こんなお話を書くことができました。感謝しかありません。

 それでもラブラブといった雰囲気にはならないまま、どちらかというと次元とルパン、五エ門の関係性と、それにまつわる不二子といった感じの話になってしまいましたが、作者としてはジゲフジです。PART5の連続話でも、ちゃんとジゲフジを書くことができて嬉しかったです。

 それと、ちょっと話はズレますが、まさかあのPART5があのPART6第0話のような展開につながるとは放送当時は思いもしませんでした。信じていれば道は開けるってこういうことかな(意味不明)。

おれを忘れない女」(URL)

 ルパンの発明のおかげで、部分的な記憶喪失に陥ってしまった不二子。なんと、次元との仲まで忘れてしまったらしく、次元は気が気でなくて……というお話です。

・以前書いた「あたしのこと覚えてる?」(次元が記憶喪失する話(URL)とは逆Verになります。
・次元視点のジゲフジです。ふたりはすでに恋人同士としての付き合いも長い仲です。そういうものだと思ってお読み頂くことをおすすめします。

 匿名希望さまのリクエスト「『あたしのこと覚えてる』の次元の場合」にお応えして書かせて頂きました。不二子が記憶喪失、というとTVSP「愛のダ・カーポ」ですね。あれはほんとうにルパフジだったのですが(あたりまえだ)、わたしが書くとめっちゃ甘いジゲフジになりました。いや、いつも甘いの書いてるとは思いますが、これはなかなかの火の玉ストレートの甘さです。次元さんが滅多に言わないこと言ったよ! 

 そんなことになったのも、リクエスト下さった方がわたしの過去作に登場したアイテムをいろいろ具体的に挙げて下さったおかげです。薔薇もバイオレットサファイヤのピアスも「YouKnowWho」のカードもすべて過去作に出てます。ふたりが積み重ねてきた過去ありきだったら、こんな展開もありかと思いました。書いてて楽しかったです!

 しかしこれ、タイトルはめっちゃ悩みました。「あたしのこと覚えてる?」と対にしたかったのですが「おれのこと覚えてる?」って次元さんの口調じゃないしなあと思って。かといって口調に合わせると「おれのこと覚えてねえのか」とかになるので、それはそれで題名としてどうよ。いっそ英語の「Do You Remember Me?」にしようかとか二転三転とした結果、わりと直球なこの題名に落ち着きました。ちと恥ずかしいのですが、まあ内容も負けず劣らず恥ずかしいのでそれにふさわしい題名かと!

 
ガンマンは帝都の夢を見る」(URL)

 とつぜん、昭和初期の帝都東京の本郷義昭少佐なる人物に成り代わってしまった次元大介。五エ門そっくりの用心棒と戦い、傷ついた次元を助けたのは、あの女、峰不二子に生き写しの女賊、黒蜥蜴だった……というお話です。

・TVシリーズPART6第5・6話「帝都は泥棒の夢を見る」をベースとしています。そのため、全体の内容に触れている個所があります。ネタバレになりますのでご注意ください。
・次元視点のジゲフジ、というか、次元×黒蜥蜴のお話です。甘いです。前提として、この話の次元と不二子には特別の関係はありません。

 たぬきちさまのリクエスト「PART6第5-6話で、帝都東京に五エ門でなく次元が行ったパターンで、本郷少佐になってしまった次元と黒蜥蜴ちゃんのお話」にお応えして書かせて頂きました。第5話を見た段階で本郷少佐と黒蜥蜴ちゃんにたぎりにたぎったわたしでしたが、本郷少佐も黒蜥蜴ちゃんも次元と不二子ではないという展開にしょぼんとなって、お話を書くことはあきらめてしまったのでした。

 しかし、そんなわたしの心の隙間を見透かしたかのようなリクエストにその手があったか!と採用させていただきました。まあ黒蜥蜴は不二子でないことには変わりがないのですが、次元さんは次元さんなので、これもまたジゲフジだと解釈して頂ければと思います。原典の江戸川乱歩「黒蜥蜴」も大好きなので、ちょっとオマージュの台詞などもいれてあります。わたし的には、この黒蜥蜴は本来の運命の道を外れて、明智と出会わなかった黒蜥蜴だと思って書きました。
 
 そして、こちらは、pixiv未投稿ですので、サイトまで来てくださっているみなさまにまずは楽しんで頂ければと思います(pixivに投稿するのは後日となります)。

 以上、リクエストにお応えした三作となります。あらためて、リクエスト下さったみなさまに深くお礼を申し上げます。また、リクエスト募集のブログに拍手を押してくださったりメッセージ下さったみなさまにも心からの感謝をお伝えします。

 とりこ。はTwitterなどのダイレクトな反応ありきのSNSでは活動していませんので、こういう反応ありきの企画をするのってちょっとばかり勇気がいることでした。反応を下さったかたがいらして、ほんとうに幸せでした。これからも活動自体はこのサイトとpixivで行うと思いますが、読んで下さっている方々の感想や反応はいつでも大歓迎です。どうぞ気軽にお寄せ下さったらと思います。

 来年の次不の日には、また再録本を発行しようと思っていますので、今回のようなリクエスト企画をまた行うことができるのか分かりませんが、とても楽しい企画となりました。みなさまにも楽しんで頂けたなら幸いです。自分ひとりでは発想できなかった作品を書くきっかけを頂けて、とてもありがたく思っています。読者のみなさまあっての活動です、これからもどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました!

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