うわー、ヤバいもん見た! というのが第一の感想です。手放しで褒めます。
とにかく動きも良ければ作画も良い。全体的に旧ルの素晴らしいブラッシュアップな雰囲気に満ち溢れ、楽しい内容です。「旧ルパンの中盤以降の雰囲気から始まって、だんだんとおおすみルパンになっていく感じ」という酒向監督の発言(URL)も良く分かった。そういう感じ、あの頃の「TVマンガ」が持っていたデタラメさと楽しさを、令和の感覚で磨き上げて再構成している、そんな印象を受けました。さすが「旧ル原理主義者」と自分で言うだけある酒向監督です。
ルパン少年は、とにかく生意気で可愛く、大人のルパンのひな型ではあるんだけど、大人のルパンが普段は慎重に自分の奥底に隠している少年の瞳、あのスピリッツがキラキラしてて、まぶしいほど。おさるさんのように動き回って、可愛いったらありゃしない。愛されて育った少年だなあと思いました。予告編では、まだなんとも判断つかなかった畠中祐さんの声も、変声期の少年にふさわしい甲高さですごく良いです。山田康夫さんの物真似をする必要はないし、してないんですが、それでもどこかにその片鱗がちらっと見える感じです。良い。
そして少年次元ちゃんは、ほんとうに、あの、ショタ属性を持ち合わせないこのわたしが全面降伏の愛らしさです。それは外見だけでなく、キャラとしての仕草、表情が、少年としてパーフェクトなんですよね。一歩間違えれば鼻につくだけの背伸び具合も、少年次元ちゃんが背負っているものが言葉にせずとも感じ取れる描写になっている。全人類、2話見て、2話。あれ、大人になった次元さんは言えないし、言わずに上手に済ませることを、少年次元ちゃんはぺらぺら喋っちゃうんだよ、というとても良い場面があります。ルパンに比較すると、この少年次元ちゃんは大人の次元を小さくした感じに見えそうだけど、そうじゃない。こっちもまだ、「男の子」なんだよね、ということが分かります。
そして、そんなふたりが仲良いわんこよろしく並んで遊びだしちゃうんですよ……。ヤバすぎますよ……。
あと、OPとED! ある意味ネタバレというか、実際に本編を見た人にこそ伝わってくるものがあると思うのですが、無料配信終了後でもいいから、公式はYouTubeにこれを上げるべきではないかな……。「そう来たか!」の連続です。全6話終わったあとにこのED見たら、わたし、泣いちゃいそう。
というわけで、ネタバレ有りの感想も書きました。第1話はこちら(URL)、第2話はこちら(URL)です。まだ迷ってる方いらっしゃったら、ルパン好きならぜひ!とお勧めいたします。いまDMMのプレミアム会員に登録すれば、無料会員の期間中に最終話まで配信されます。実質無料で見られます。第3話はいよいよ、おじいさまの登場ですよ! 楽しみ! 感想も書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。