というわけで、当サイト恒例の4月2日、次不の日企画です。pixiv投稿作の再録本を発行しました!
タイトル「お楽しみはこれから」
2023.4.2発行/文庫サイズ/オンデマンド印刷/フルカラーカバー/全524頁(表紙込み)/全年齢対象/頒布価格1500円
通販はBOOTHのあんしんBOOTHパック(URL)で受け付けます。
2020年にpixivに投稿した26本の中から選んだ15本に、2019年と2021年の投稿作からも1本ずつくわえて再録したうえに、書き下ろしも1本、というわけで全18本が収録されています。3本がジゲフジ以外ですが、それ以外はすべて次元×不二子、もしくはそれを前提とした内容となっています。全編に作者による解説を添えました。収録作は以下の通り。
「黄金を抱きしめて」(2019年発表)
「もういちど、あの酒を」
「魔法を信じるかい?」
「それはあなたのもの」(※「そのハートを差し出して」改題)
「懲りないふたり」(※「飽きないふたり」改題)
「終わり良ければすべて良し」
「月明りの下で」(※「月下の悟り」改題)
「嵐が過ぎ去るとき」
「なにかいいことないか、子猫チャン?」(書き下ろし)
「ボーイ・ミーツ・ガール」
「Eyes On You 」
「次元大介の災難」(※「次元大介、奮闘する」改題)
「兆しの季節」
「黒猫は家出する」
「その線を越えて」
「川が流れていくように」
「お楽しみはこれから」
「どんなに時代が変わっても」(2021年発表)
5冊目です。どういうことかというと、こういうことです。
もしかしてもしかして、わたし以外にもこの並びを作ることができるかたがいらっしゃいますでしょうか。そうして下さったらとても嬉しいです。同ジャンル同CPで、500頁越えの文庫本を5冊出したのなんて初めてです。同人の世界は広いので、同じようなことかそれ以上のことをされているかたはたくさんいらっしゃるかと思いますが、わたしにとってはちょっと自慢なことです。嬉しい!
毎年の次不の日恒例にしていた再録本発行ですが、去年は諸事情あって見送りました。というわけで、2023年に2020年の投稿の再録本発行となりました(というわけで、の意味とは)。どうしてそんなことになっているかについては、一冊目からやらかしてしまったせいなので、そのときの説明をご参照ください(URL)。
年に一冊、一年の活動をまとめたイヤーブック形式にするはずでしたが、もうそこらへんはおかしいことになってしまっています。カオス。もっとも、投稿頻度が2016年からぜんぜん落ちてますので(最初の二年は週に一本投稿してた。どうかしてた)、今後はこの隔年発行がちょうどいいペースかもしれない予感。
今回の収録内容ですが、「黄金を抱きしめて」は、2019年の投稿作です。前回の再録本に入れたかったけど、あまりに長いので準備段階で見送った話でした。でも、明るいし派手だし甘いし、再録本のトップバッターに使いたかったのです。また、「どんなに時代が変わっても」は2021年ですが、これはPART6の0話を見たときに書いた話で、これからのジゲフジを予感させる話なので、どうしても本の最後に入れたかったので選びました。
また、今回はジゲフジ以外の話がいつもより多めの三本収録となっていますが、それだけジゲフジ以外も書いていた証です。どの三本も、それぞれ、次元、五エ門、ルパンに焦点が当たってて、思い入れがあって気に入ってる話です。なので、紙の形で残したかったの。
そして今回最大の問題作の書き下ろしですが「なにかいいことないか、子猫チャン?」という題名で、お気付きでしょうか。はい、「ルパン三世VSキャッツ・アイ」ネタ、わたし初のクロスオーバーです!
書くと思ったでしょ。でも、なんでpixivに投稿しないの? それはですね、この書き下ろしは「ルパン三世VSキャッツ・アイ」の告知が出た瞬間に書き始めて、配信が始まる前に書き終わった話だからです! そのために「キャッツ・アイ」の原作も揃えて完読しました、そういうことやるのが好きなんです。
だから、この話はあの配信の「ルパキャツ」とはまったく関係ありません。一部ネタかぶりありましたが、まったくの偶然です(びっくりした)。なんでそんな話が収録なのかといいますと、告知の段階からぶつぶつ言ってたわたしなので、とうぜん次元さんと泪姉さんの話……と思いきや、しっかりジゲフジで不二子がさらっていく話になったからです。そうなんですよ、ジゲフジなんですよ……。自分の業が怖くなった。
ので、これは、pixivとかに投稿して一見のお客さんに呆れられるよりは、再録本まで手に取って下さるようなわたしのコアな読者さまにこそ読んで頂きたいと思いました。しかも、これまでの再録本に収録された書き下ろしの中ではいちばん長いです、1万7千文字も書いちゃった。
もともと、再録本に収録する書き下ろしは、本が完売したあとでもpixivに投稿したりサイトに載せることはありませんが、今回のこれは、そういう内容なだけに、ほんとにこの一冊のみに収録されるマニア好みのレアトラックになりました。五エ門とルパンもちらっと出ますが、メインは次元さんと泪姉さんで、ラストヒロインは不二子なジゲフジです。どうぞよろしくお願いします。
そして、今年は装丁の雰囲気がすこし変わりました。可愛いでしょ? 一冊目が次元、二冊目が不二子、三冊目がふたりがいる街、四冊目がふたりの部屋に灯る光のイメージだったので、五冊目は、甘くて可愛いスイーツを選んでみました。わたしのジゲフジ、甘いから。
とか自慢していますが、これまでも今回もデザインは友人の真夜さんにお願いしました。それだけでなく、本文DTP、広告、本体表紙その他のイカしたデザインもすべて真夜さんの作です。これまでに再録本を通販された方はおわかりでしょうが、あのイカした名刺のニューデザインも真夜さんです。今回、すごいのができました。びっくりしてください。ほんとうにありがとうございます。これからも神室町で会いましょう(私信)。
しかし、再録本作業は、いつもバタバタしちゃうんですが、今回は二年ぶりということもあっていろいろ忘れてて大変でした。そのせいか、最後の最後でわたしがすごい大ポカやって、次不の日に間に合うかどうかヤバかったです。コミモさんには足を向けては寝られません……。
あと、毎回いちばん大変なのは、校正です。pixv投稿Verとストーリー展開はほとんど変わってないのですが、Web画面と紙の本では読みやすさや求められる構成が微妙に違うので、文章と構成と誤字脱字のチェックで死にます。読者の方にハッキリ気づかれるような変更はないと思いますが、毎回、この作業をやるたびに、自分の文章がつらくなります。わたしの文章は、ほんとうにくどくてしつこいので、いつもこれをなんとか読みやすくシンプルなものにしたいと頑張って、力尽きます。それあんまりやるとわたしの文じゃなくなるしな……。でも読みにくいのは論外なので、今回も頑張りました。頑張った成果が出ていたら幸せです。
今回も、ジゲフジでいっぱいというか、それ以外の話もあるんだけど、まあ結局はジゲフジかよ! という内容になりました。同じことの繰り返しですが、わたしは次元と不二子を恋愛させたいという衝動だけで小説を書いてますので、それが6年越えてもまだ続いているということは、素直に恐怖です。かし、なんでこんなに飽きないのかといえば、次元大介も峰不二子も、かれらが存在する「ルパン三世」という世界も、そのすべてがわたしなどには抜けきれないくらいに深くて広い沼だから、ということに尽きるんだと思います。
なので、これからも、この沼に浸って書き続けたいと思っています。そう思えるのも、わたしの書くものを読んで下さったり、これまでの再録本を手に取ってくださった方々のおかげです。ありがとうございます、ほんとうに嬉しいです。よろしければ、これからもお付き合い下さったらと思います。
今回の本も、BOOTHのあんしんBOOTHパックで頒布させて頂きます(URL)。いつものように、諸般の事情によりイベント参加の予定はありませんので、通販のみの対応です。既刊の「あたかも祈りのように」「たどりついた場所」と同時注文も可能です。また、それらと今回の新刊を三冊まとめての注文の場合は、こちら(URL)からお願いします。
繰り返しになりますが、とにかく次元大介と峰不二子がつきあってる文庫本で524頁の同人誌です。シンプルにこう書いてみたら、やっぱりこのひと頭おかしいなって感じなんですが、それを5冊目となると、もう頭おかしいというかそれがわたしのデフォルトなんでもういいや!って感じですね。わたしはこういうジゲフジが好きなんです。というわけで、同じようにジゲフジがお好きな方にぜ手に取っていただけたらと願います。どうぞよろしくお願いします!