pixiv再録本を発行しました(一年ぶり三回目)

 というわけで、4月2日、次不の日企画です。pixiv投稿作の再録本を発行しました!

 タイトル「あたかも祈りのように

 2020.4.2発行/文庫サイズ/オンデマンド印刷/フルカラーカバー/全536頁(表紙込み)/全年齢対象/頒布価格1500円
通販はBOOTHのあんしんBOOTHパック(URL)で受け付けます。

 2018年にpixivに投稿した43本の中から選んだ22本に書き下ろしの1本を加えた全23本が収録されています。一本をのぞき、すべて次元×不二子、もしくはそれを前提とした内容となっています。全編に作者による解説を添えました。収録作は以下の通り。

「HAPPY NEW YEAR」
「Be My Last」
「薔薇のゆくえ」
「不二子はご機嫌ななめ」
「賽は投げられて」
「今夜はあなたと」
「女の子は何で出来てる?」
「賭けを楽しむ男たち」
「嘘でなく」
「夏の通り雨」
「次元大介の休暇」
「夜は千の瞳を持つ」
「汝の名は」
「夢の底で」
「おやすみ、よい夢を」
「天に星」
「あたかも祈りのように」
「いのち短し恋せよ泥棒」
「犬も食わない」
「緑の三姉妹」
「忘れものにはご注意を」
「はじまりの微笑み」
「霧」(書きおろし)

 というわけで、毎年恒例となりました次不の日企画です。去年2019年には、2017年の投稿作の再録本を出しました。ですので、今年、2020年には2018年の投稿文の再録本です(ちょっとなに言ってるか分からない←サンドイッチマン富澤さんの口調で)。どうしてそんなことになってしまったのかについては、一冊目のときの説明をご参照ください(URL)。

 まあ、要するに、わたしが書きすぎたのがなにもかもの原因なわけです。なので、再録本も、一冊に一年の活動をまとめたイヤーブック形式です。今年は、ぜんぶで43本の投稿作から、無印ジゲフジを20本、PART5の話(「いのち短し恋せよ泥棒」)と、ジゲフジ以外の話(「賭けを楽しむ男たち」)、書き下ろしをそれぞれ1本ずつ入れました。

 いや、最初はね、R18以外の無印ジゲフジはぜんぶ再録しようかなと思って、印刷用のフォーマットに流し込みまでしたんですよ。そしたら、余裕で600頁を越えたので、しおしおと削りました。申し訳ありません。

 なので、今回の頁数は一冊目とほぼ同じです。そして、前二冊を手に取って下さったかたならお分かりかと思いますが、ノドのあの読みにくさを解消するために、一頁当たりの行数を減らしました。いや、前二冊を開いて読んでいて「これはあかん」と自分でも思ったので、いまさらですが改善しました。それもあってこのページ数です。どれくらいの厚さになったかといえば。

 三回目とはいえ、今年も本づくりは大変でした。装丁が本当に本当に決まらなくて、デザイン担当の友人となんど打ち合わせたことか。海外ミステリ文庫っぽいのが毎回のコンセプトなのです、海外の写真素材サイトを探したのですが、これがまあ決まらない。前二冊がとても良い感じに仕上がったので、その路線を踏襲しつつも、まったく同じではなく……と試行錯誤を重ねました。投稿を始めてから週に一本の投稿をつづけた3年間の再録本三冊ということもあり、三部作という雰囲気にしたかったのもあります。なにがやりたかって、これがやりたかった。

 そんな風に打合せているうちに「一冊目が次元、二冊目が不二子をイメージした装丁だったから、三冊目は二人が生活してる街の風景でいこう」というコンセプトが固まって、なんとか出来上がったのが今回の表紙です。すごく気に入ってます!カッコいい!(頑張ったのはわたしではなくデザイン担当の友人なのでいくらでも誉められます)ちなみに、今回に限り、表紙の著者名がアルファベットなのは、このカッコいい表紙に「とりこ。」を入れたところ笑うしかない出来になったからです。

 じゃあ、おまえの担当はなんだよという話なのですが、もちろん中身です。いかに再録とはいえ、Webに掲載するのと紙で読むのでは求められる読みやすさが違うので、そのままというわけにはいきません。本来、わたしは自分の小説が好きなのですが(自分の好きなことしか書いてないから)、それでも、己の文章のあまりのつたなさに、今回も文字通りお腹痛くなる思いで校正しました。辛い。

 もちろん、pixivに掲載している元々の作品も、そのときの自分の精一杯で書いて、人様にお見せするものとして頑張った内容です。こんどはそれを紙の本のかたちで読まれても恥ずかしくないものにするために頑張りました。ですので、直してはいますが、作品の大幅なストーリー変更などはありません。文章表現の加筆修正と構成をいじったくらいなので、実際に読む方にはあまり気づかれないレベルのものかと思います。あくまで自己満足の域かもしれませんが、ブラッシュアップに努めたぶん、良くなっているところもあるのではと思います(少なくともノド部分は読みやすくなっているはず……)。

 それにしても、校正中は、ただ、とにかく延々と次元と不二子がつきあってる内容を繰り返し読み続けたもので、いいかげん胸焼けして、自分の新作の方がスランプになりかけました。だって、536頁中、500頁くらいは次元と不二子がイチャついたり喧嘩したりいちゃついたりしてるんですよ。知ってる。いやもう分かったよ、このふたりは付き合ってるし愛しあってるし幸せになりますよ! と叫びたくなりましたが、これこそまさに本来の意味でブーメランなので、まっすぐに自分に刺さるのです。きっとあなたは戻ってくるだろう……。

 そして今回も書き下ろしを一本入れています。「」というジゲフジです。前にブログでもちょこっと書いたのですが、書いたはいいものの、わたしがずっと自分のジゲフジにはこういうことはないですよと言い続けた展開につながるようなことを不二子ちゃんがぺろっと言った話です。もちろんわたしが書いているので、ふたりが別れるとか不幸になるとかそういうことではありません。むしろ逆。でも、やっぱりこういうことをわたしが書くことは二度とないと思うので、まさに今回のみのレアトラックになったと思います。その分、普段のわたしが書いているジゲフジともちょっと違う雰囲気なので、わたしの再録本を手に取って下さるような、コアなお客さまに読んで頂きたいなと思いました。この話は、今後もサイトやpixivに掲載する予定はいっさいありません。ご了承ください。

 今回の本も、BOOTHのあんしんBOOTHパックで頒布させて頂きます。諸般の事情によりイベント参加の予定はありませんので、通販のみの対応です。また、もしかして前回の本と一緒にご購入したいと思われるかたがいらしたら、1冊分の送料で二冊送れますので、普通に一冊ずつご注文くださればと思います。どうぞよろしくお願いします。

 さて、今回も本を作ることができて幸せです。イベントに参加できないのに、紙の本を作っても……という思いはずっとあるのですが、やっぱり紙が好き。そして、2019年からは隔週投稿となってますので、来年からの再録本をどういう形式にするかはまだ全然考えていません。投稿数が減った分、すべて再録できるといえばそうなんですが、それも芸がないというか、毎回重くて申し訳ないのですが、どうせなら厚い本で出したいんですよね。これまでの再録本で漏れた長編を改稿して掲載してもいいし、あるいはテーマ別にしぼってもいいし、とかいろいろアイデアはありますが、具体的なことはなにひとつ決まっていません。また一年かけてゆっくり考えます。

 というわけで、とにかく次元と不二子がつきあってますので(途中で休憩は挟みますが)、お好きな方にはぜ手に取っていただけたらと願う本が出来上がりました。そして、なにかご感想など頂けたら幸せで死にます。どうぞよろしくお願いします! 

 

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