ルパン三世PART6第21話「うたかたの島へようこそ」感想

 ルパン三世PART6第21話「うたかたの島へようこそ」の感想です。公式によるあらすじはこちら(URL) 。以下の感想は、完全にネタバレですので、大丈夫な方のみご覧ください。では、どうぞ!

 「周囲を運河に囲まれた小さな国境の村、ミトン。この村には昔から人魚が現れるという言い伝えがある。その姿を見たものは、愛が成就するという……ねえ、愛ってなんだと思う?」とスケッチしながら、小鳥に話しかける、村の少女、ムルー。彼女はどうやらカフェで働いているようです。アバンはここまで。

 桟橋で釣り糸を垂れている村の老人たちのところに、コーヒーを届けに来たムルー。彼女は、老人たちに乞われるままに、自分の作った物語を語り始めます。想像力豊かな彼女の作るお話は「ムルーの妄想劇場」と呼ばれ、老人たちを楽しませているのです。

 一方、橋の上を走る車のなかには、ぎゅうぎゅうに押し込まれた札束入りの袋とルパン一味が乗っています。しかしそのとき、吊り橋と船が衝突する事故が起き、運転中のルパンたちもそれに巻き込まれてしまいます。あぜんと事故の様子を眺めるムルー。そんな彼女の目の前に現れたのは、優雅に船に乗った一人の女性でした。

 「そのとき、人魚が人間の姿になってやってきたのかと思った」と、まるで人魚の尾のように長い裾のドレスを身に着けた美しい彼女、峰不二子の姿に、ムルーはたちまち魅了されます。

 事故の結果、首を痛めてしまったルパン。橋を直すのには三日がかかるということで、一味はそのあいだ、この村に滞在することを余儀なくされた様子。一方、ムルーはカフェで紅茶を飲む不二子の姿を見て「栗色に輝く巻き髪に、こぼれ落ちそうに繊細な睫毛、ああ、なんてきれいな人なの!」とすっかり夢中になり、得意の妄想を始めます。ムルーは、不二子を愛を求めて陸地に上がってきた人魚だと思い込むのです。そして、そんな不二子の前に現れたのはひとりの男。

 ちょっとすいません。いつもでしたらAパートはあらすじを紹介したあとで、まとめて感想を書くんですが、今回ばかりはその。ひとつひとつ、突っ込まずにいられないので、もうこの段階から書きます。

 ムルーの妄想する人魚の不二子ちゃんに差し伸べられた手のスーツの色、さらには「まさか、あれはマダムの……」というムルーちゃんの台詞とともに、微笑んだ次元さんが現れた瞬間のわたしの気持ち、どうぞお察しください。心臓が。予告の段階から、これはもしかしてそう言うことなのかと予想していた展開が目の前にきました。マジかマジか。いやでも、客観的に見て、不二子ちゃんは美しく、次元は渋くてカッコいい。だからお似合いのふたりと、夢見る少女が判断しても無理がない話では……と思ってたら、そのあとがまだあった。ひどい。

 髭をたくわえたその男、次元大介のことをムルーは〝ダンディ〟と呼び、不二子ことマダムとかれの会話を妄想し始めます。ムルーの中では、ダンディはマダムに一目ぼれして世界中を旅し、この地にやってきたことになっています。が、もちろん現実の次元は不二子が仕事の分け前を7割も要求したことに文句を言いに来ただけなのです。「体張ったのはこっちだぜ」という次元の苦言にも、不二子は涼しい顔。

 あの、とりあえず、日本国民の多数の方とおなじく、わたしもまた〝ダンディ〟という呼び名を聞いた瞬間、「ゲッツ!」とポーズを決める黄色いスーツの殿方が頭に浮かぶ呪いにかかってますので(坂野さんご自身はけして嫌いではありません)、ちょっと頭を抱えたくなった。あと次元さんの次元さんが右曲がりだったらどうしようかとも思った。まあ他に適当な呼び方があるかと言われれば浮かばないのですが……。

 そしてムルーちゃんの妄想劇場ですが、この次元の台詞、ムルーちゃんの声で演じてくれて本当に助かった。大塚さんの声でこんな台詞を言われたら、わたしの息の根が止まったかもしれん。コバキヨさんだったら即死案件。もちろんすべては普通のファンの人が見たら、あははと笑うギャグパートと分かっていますが、ほら、わたし、そういう意味で普通じゃないから……。そしてリアルの次元と不二子は通常運転だった。あたりまえだけど、ほっとした。

 さらに、そこにやってきたのは五エ門。村唯一の和食屋に行ってみたところ、出てきたのは激辛中華だったということで、喉にムセが残りやたらと咳をしています。それを見たムルーは、〝病弱なお侍〟である五エ門が次元と不二子の間に割り込んできたと解釈し、ふたりの恋のさや当てが始まったという妄想をスケッチブックの上に繰り広げるのです。〝マダム〟(不二子)はどっちの男を選ぶのか?

 ここ、五エ門まで巻き込まれて、ある意味でほっとしたというか、収拾つかない感じになったというか。この展開、ゴエフジの方はいかがお過ごしでしょうか。ジゲフジの人は呼吸が荒くなってます。そして、ムルーちゃんのスケッチブックの絵が可愛くて良かった。これ欲しいな。

 その後、人魚モチーフのものが目立つ村の中を歩く五エ門を尾行するムルー。いかにも金がない様子で書店に入り、本を立ち読みする五エ門(手に取ってるのは、宮本武蔵の「五輪書」ですね)を見て、ムルーは五エ門をサムライの恰好をした天文学専門の苦学生だと決めつけます。そこからさらに妄想を繰り広げ「なんて壮大なロマン、マダム、かれは貧しくとも、あなたの心を温めてくれるひとに違いないわ!」と感激するムルー。

 わたし、ずっとムルーちゃんのこれを〝妄想〟と表現するのが、なんだかどぎつく感じられて〝空想〟にしてあげたらいいのにと思ってたんですが、ごめんなさいこれまさに妄想ですね。17話のリンファちゃんはルパン夢女子だったけど、ムルーちゃんは組み合わせにこだわりないタイプの男女CP萌えなんだな。あ、繰り返しますが、普通の視聴者のみなさまからしたらただのギャグパートだと理解しております。はい。

 そしてムルーは、「ダンディの方はどんなひとだか見当もつかないわ」と今度は次元のあとを追います。「怒らせたら怖そうだし……」と様子をうかがっていたムルーですが、次元の鼻歌(「ルパン三世のテーマ」!)を聞いたことから、次元のことを流しのミュージシャンと決めつけます。ムルーの妄想の中で、ピアノを弾く次元と、それに寄り添う不二子という、さきほどの五エ門との場面に負けないロマンティックな場面が描かれ、ムルーはうっとり。さらに次元が花を買う姿を見かけると、ますます次元をロマンティストだと確信しますが、その後、次元は銃砲店へ。

 待て待て待て。待て。五エ門が妄想されたから、そりゃ次元さんも来るとは思ったが、待て。五エ門はムルーちゃんのイラストで表現されてたのに、なんで次元さんはリアル表現なんだ。ムルーはわたしを殺す気か。流しのミュージシャンって聞いた瞬間に、ギターを抱えた渡り鳥姿の次元さんが浮かびましたが、そこでピアノを弾く次元さんが来て倒れた。先代の中のひとはピアノ弾くと知ってから、一度は見たかったけど見られるはずもなかったこんな場面。どんなご褒美よ。これ、次元さんの台詞がもっとそれらしかったら、わたしの心臓が止まりましたね。

 しかもそんな次元さんに甘く寄り添う不二子ちゃんって、ジゲフジ小説200本も書いたら公式でこんな幻覚が見えるようになるのかなやったあってマジで思った。もちろん、繰り返しますが、普通の視聴者のみなさまからしたらただのギャグパートだと理解しています。が、仕方がないじゃないですか、だって見てるのわたしだよ……。

 それにしても、うっとりした不二子ちゃんが次元にもたれかかる場面(しかも次元さんが微笑んでいる)、不二子とムルーちゃんが重なるタイミング、あと10秒待ってほしかった。もうちょっと見たかった。だってこれ、ルパンTVアニメ50年の歴史で間違いなくいちばんの次元と不二子のラブい接触場面ですよ(妄想だけど。ていうか妄想じゃなかったらむしろ困る)。あの、これ言うのずっと我慢してたんですが、そろそろ言いますね。PART6、純粋に頭おかしくないですか(誉め言葉)。

 しかし、ここで意味なく花を買う次元さん、その花はいったいどこにいったのでしょうか。銃砲店のおじさんにあげたらそれこそ頭おかしくないか。いえ、花売りの老婆に差し出された花をむげに断れない次元さんには萌えるのですが。

 銃砲店にいる次元を見たムルーは、次元が銃で恋敵である五エ門を狙うのではと危惧しますが、ちょうどそのとき、次元と五エ門は道でばったりと出会います。「暇だな」と声を合わせたふたりを見て、決闘?と慌てるムルー。

 一方、不二子はアタッシュケースを抱えて、ひとりお先に島を脱出しようとボートに乗り込もうとしています。しかし、空港のある町まで三時間と聞き、さすがに閉口。そして、その目に飛び込んできたのは、並んで釣り糸を垂れる次元と五エ門でした。そこで、人魚伝説のことを耳にする不二子。そしてムルーは、釣りをしている次元と五エ門を見て、ふたりが不二子に愛の証明をするためにマーメイドフィッシュを釣ろうとしているのだと考えます。

 ここ、ボートに乗り込もうとする不二子ちゃんのアタッシュケースに、あきらかに札束が詰め込まれているのがいいですね。ネコババする気満々ですね。そうでなくちゃ。

 やがて、不二子は首を痛めて寝ているルパンに、この村には愛の成就をもたらす幻の古代魚〝マーメイドフィッシュ〟がいるという話を持ちかけます。「どうせ橋が直るまでこっから出られねえし、暇だし、それに愛の成就だぜ?おれと不二子にぴったりじゃねえか」とルパンも乗り気。しかも、そのマーメイドフィッシュは満月に現れるという噂があり、明日がちょうど満月なのです。

 ここ、寝てるルパンの枕元に花が生けられているので、微妙に花の種類が違う気もしますが、次元さんが買った花かなあと思いました。首の心配もしてるし、次元さんルパンにやさしいな。そしてベッドの中で魚を骨ごと食うルパンはワイルドだなあと思いました。尾っぽくらいは残そうよ。しかし、古代魚を手に入れて不二子ちゃんどうする気なんだろう。やっぱりコレクターに売るのかな。

 ムルーの妄想のなかでは、ダンディと苦学生、どちらを選ぶか揺れているマダムこと不二子。ムルーは、その不二子がカフェでルパンに声をかけられているところを目にします。「だ、第三の男?」と驚くムルー。Aパートはここまで。

 というわけで、Aパートの感想なんですが、なんかもうすでに言い尽くした感もあります。あの、嬉しいかどうかと言われたらそりゃ嬉しいんですけど、でもやっぱり心臓に悪いものを見せられた、そんな思いでいっぱいです。繰り返しますが、普通の視聴者の方には(略)。でも、ここまで見て、先の展開がまったく予想できない。こんなルパンは久しぶりです。というわけで、Bパートに。あ、アイキャッチに可愛い音声が付け加わってましたね。

 Bパート。不二子に声をかけるルパンを見て「サル顔男がマダムに何の用?」と驚くムルー。しかしルパンは客室係に言い寄ってたところを不二子に見られており、みごとビンタを食らう展開に。安堵するムルー。次元と五エ門も釣りをしながら、そんなルパンにあきれています。なかなか釣れないまま、仲良く並んで針を垂らしているふたりを見て「違う出会い方だったら、ふたりは親友になったかもしれないのに」と思うムルー。そんな彼女の前にルパンが現れます。網を使ってマーメイドフィッシュを捕まえようというのです。

 ここ、ムルーちゃんがルパンに容赦なくてちょっと面白かった。ムルーちゃんからしたら、不二子はマダムなんだから、ルパンはおじさんなんだよね。「違う出会い方だったら」のくだりはちょっとくすっとした。次元と五エ門が親友ってのも、まあ、親友なんですけどねという微妙さでいいな。しかしルパンがマーメイドフィッシュを捕らえようとするやりかたがあまりに雑なので、わざとかと思いました。だってそもそも満月の晩に現れる魚を昼間獲りにきてる段階で間違ってるよ……。

 マーメイドフィッシュがなかなか捕まらず、「おれの愛の成就が……」と意気消沈するルパン。それを見たムルーは「愛ってそんなにいいものなの」と問いかけます。それに対し「愛は人生そのもの。満たしてもくれるし、むなしくもさせてくれる。どんなお宝よりもやっかいで、挑戦しがいがあるものさ」と答えるルパン。「愛っていうやつは簡単には目に見えないんだ。川底を泳ぐ、伝説のマーメイドフィッシュみたいに!」と懸命に網を振るうルパンを見て、ムルーは、マーメイドフィッシュのいる場所を知っていると申し出ます。

 やがて夕暮れ。五エ門は、空のワインボトルを吊り上げます。そこには「人魚の淵にて今夜待っています」というメッセージが。それにつられてその場所に向かった次元と五エ門を迎えたのは、同じように網を持ったルパン。そこに現れたムルーは、今夜ここで、マダムへの愛の気持ちを表現してもらうと言います。

 あまりの展開に驚き、その場を去ろうとする三人ですが、ムルーは思わせぶりな人魚らしき影が見える幕を準備し、愛の試験に合格したひとだけにこの中を見せると告げます。その中にマーメイドフィッシュがあると思ったルパンは、次元と五エ門を巻き込んで、ムルーに調子を合わせることに。しかし、愛の告白って? 誰に? ととうぜん疑問に思う三人に、ムルーは自作のシナリオを手渡します。それに従い、なんとか歯の浮くようなセリフを並べ立てる五エ門と次元。そしてルパン。

 このあたりの流れ、ほんとうにすごいな。3秒ごとにツッコミポイントがある。真面目に考えると破綻しかない展開だけど、ギャグとしてとらえたらすごいよね。よくぞここまでルパンでやったと思うんだけど、新ルパンとか中期のテレスぺでもキャラ破壊のレベルとしては似たようなことをやってたかもしれん……。なんかこういう五エ門、久々に見たな……。

 そして、シナリオを渡されて、赤くなる五エ門を笑う次元さんを見て、あなたもやるんだよ、とツッコまざるをえなかった。ただ、これ、次元も五エ門も〝マダム〟なる存在が、不二子であると分かってないんですよね。そこがめちゃくちゃ重要ですよね! ただの空想好きの地元の女の子が訳の分からないことを言ってるのに乗ってあげたってことだとしても、相手が不二子ですよ、いいんですか、ねえ、次元さん!

 うん、そんな次元さんの告白パート、すごかったです。わたし、共感性羞恥で最初はまともに見られなかった。まさかpixiv以外で白次元の姿を拝むとは思わなかった。しかも花畑だ。でも、思い出せば、かつては乗馬服姿のアンジェリカといつものダークスーツ姿で馬に乗ってお花畑を駆けていたひとだった。場面に合わせてお着替えするようになっただけ進化したのかもしれない。

 ここの台詞、大塚次元でまだよかったです。さらに、〝マダム〟が〝不二子〟で〝きみ〟が〝おまえ〟で、小林次元だったらどうなっちゃったんだろうな……。でも決め台詞が「おれにきみの朝をくれ」って、なんでそんなとこだけ完成度高いのムルーちゃん、言いそうじゃん次元さん、と思ったら「いれたてのコーヒーとともにきみと一日を始めたい、そう、きみとふたりで」とつなげたので、あ、ないわと思いました(個人の感想です)。

 三人の告白に喝采を送る見物の老人たち。ムルーは感動に目を潤ませます。お宝は拝ませてもらえるのか、というルパンの言葉にムルーはスクリーンを上げます。そこにいたのは人魚の姿に扮した不二子。じつは不二子はムルーと通じていたのです。三人の中からいったいだれを選ぶかと問われた不二子は「全員不合格ね」と言い放ち、あきれた次元と五エ門は老人たちとともにその場を去ります。ひとり残ったルパンは不二子の元に飛び込みますが、みごと反撃を食らって宙に。

 あの、あっさりこの場を離れた次元と五エ門ですが、あなたがた、自分たちがあそこまでの愛の告白の小芝居を繰り広げた相手が不二子だったと知って大丈夫だったんですか。次元さんとか舌噛んで死にたくなったんじゃないんですか。そこの反応大事ですよ。あと、不二子ちゃんがカフェでムルーに話しかけられたときに読んでいたのは「Die Verwandlung」。カフカの「変身」です。人魚に変身したこととひっかけてるのかな。

 さらにそこでムルーは、この〝おじさん〟がルパン三世であることを知ります。「忘れないようにしなくちゃ、真実の愛」そうささやいたムルーの表情を見て、ルパンは一瞬、怪訝な顔に。ムルーは、ふたりを振っていいのかと不二子に問いますが、不二子は「きっとまだ愛の修行が足りてないんじゃないかしら」と涼しい顔で応えます。不二子はどうやらマーメイドフィッシュの居所を教えることを条件にムルーのお芝居に乗ったようですが、それはムルーの嘘でした。あきれつつも、許す不二子。

 ええとですね。ムルーがなにを不二子に言ったのかはよく分からないんですけど、要するに、あの三人が不二子の愛を争っているので、それぞれに告白させることで決着をつけたいというムルーちゃんの無茶ぶりを、不二子はマーメイドフィッシュの居所を教えることを条件に受けたということなんだと思うんですが、ねえねえ不二子、それ、どういう思いで受けたの? そこ大事ですよ。

 夢見がちな女の子がなんだか誤解してるけど、あの三人に告白されるなんて面白いわね、なんていたずら心だったんですかね、やっぱり。ていうか三人の告白。シナリオ棒読みの五エ門のぎこちなさは想像の範囲内で、ルパンのアレは通常運転(シナリオいらなかったしな)だったと思うけど、残り1人はどうでしたか? なにげにノリノリで、老人たちの歓声に帽子を取って応えていたあのヒゲですよ。そこがわたしは気になって気になって。不二子ちゃんならそれネタでずーっとからかったりするんじゃないですか? そのあたり、わたしが書けばいいんですか?(落ち着け)。

 夜が明け、無事に直った橋に乗って村を後にするルパン一味。「とんでもねえお嬢ちゃんだったなあ」とあきれるルパンに「そう? わたしは気に入ったわ」と答える不二子。それを聞き「ふん、ペテン師の血が惹かれあうのか?」と笑った次元の後頭部を容赦なくハイヒールで蹴り上げる不二子。去っていく車を見送り、こんどは不二子が女スパイだったら、という妄想を繰り広げるムルー。そんな彼女の足元の海底深くに、人魚が泳いでいるのでした。

 次回予告。「少女は探す、ママの面影を。日記の文字、滞在した家。深い雪にうずもれた声……」という不二子のナレーションに合わせて、少女の姿と、家、雪景色に狐の姿が映ります。次回第22話は「私のママの記録」。単発話なの? 連続話なの?

 というわけで21話でした。ツッコミ続けて疲れた(特に後半)。いや、でも、けして悪くはない。まだ全話終わってないけど、まちがいなくPART6ベスト1のトンチキギャグ話で、わたしはトンチキ好きですので。おれは新ルパン生まれのテレスぺ育ち、トンチキな話はだいたいクリア。新ルパン176話ですと言われても不思議じゃないくらいのユルさとツッコミどころ満載な感じの話でしたね。繰り返しますが、わたしは嫌いではありません。こういう話があってもぜんぜんいい。でも作画は昭和でなくて令和基準にしてもうちょっと頑張ってくれてもいいのだけどな……。あとムルーちゃんの造形、このキャラでいくならもっと幼くした方がいいのでは(胸とお尻が立派すぎるのです)と思いました。

 ジゲフジスキーとしても、手放しで喜ぶわけじゃないんですけど(だって、あれぜんぶ妄想ですからね)、それでもなんとも得難い画面を頂きましたので、そこはもうごちそうさまでしたというしかありません。もっとも個人的には、愛の告白とかそういう場面よりも、次元が不二子に文句言ってるとことか、五エ門がルパンがなんで不二子がいいのか分からないとか言ってるときに無言なとことか、最後の頭を蹴り上げられるとことかの方が、よっぽどジゲフジなんです。ムルーちゃんの提案を不二子がどんな思いで受けたのか、どういう気持ちで「愛の修行が足りない」と言ったのかとか、そこらへん大事。お分かりいただけますでしょうか。 

 さて、次回はとうとう22話なんですが、これ、単発話なのかな。脚本がシリーズ構成の村越さんじゃないんだけど、話はなんだかトモエが関係するっぽい。もうひとつくらい単発話をやっておいて、残り2本で連続話を終わらせるのかな。このままだと銭形回が無さそうで、それは寂しいな……。

 というわけで、今回も息を止めつつ、なんとか感想を書けました。いつも読んで下さってありがとうございます。日曜になるとアクセス数が増えるのが嬉しいです(笑)。拍手もいつも励みにしています。今回みたいな内容だと、さすがに自分の感想は的外れでないか不安になるのですが、大丈夫だと信じたい。いつもの通り、個人の感想です。でも、そんな個人の感想をこうやって書いていくのは、わたしにとって楽しいことですので、読んで下さるかたにも、すこしでも楽しんで頂けたなら幸いです。最終回まで変わらずに書いていくつもりです。これからもどうぞよろしくお願いします、ありがとうございました!

2件のコメント

  1. とりこ。さんのルパンの感想見るのめっちゃ好きでよく拝見してます^ ^

    うちの地域、part6 1週遅れでしか見れないので、
    21話を遅ればせながら見まして…
    最初に思ったのが、「とりこ。さんの感想気になる‼︎」でした笑

    予想以上に愛を感じる感想でめっちゃ楽しませてもらいました♡
    もう少しでpart6終わるの寂しい…
    とりこ。さんの小説で満たされようと思います笑

    最後らへんに書かれてた“これがジゲフジなのよ!”っていうのすごいわかりみ深かったです…b

    すみません、もう話したくて仕方なくてコメント残しちゃいました笑

  2. >テリさま
    初めまして、コメントありがとうございます!
    感想を読んで下さってるの、とても嬉しいです😊
    そしてわたしもこの21話に関しては、自分の感想が気になりました(笑)途中でもうどうしようかと思ってしまって、ちゃんとした感想の言葉にしないと!と頑張って書いたので、それを楽しんで下さって幸せです。分かりみ有難いです♡わたしもPART6終わるのが寂しいですが、小説は書き続けますので、そちらも読んで頂けるとは、有り難い限りです、頑張ります!
    コメントはいつでも歓迎ですので、またなにかありましたらお気軽にどうぞ、これからもよろしくお願いします♡

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