ルパン三世PART5第21話「時代遅れの大泥棒」感想

 ルパン三世PART5第21話「時代遅れの大泥棒」の感想です。公式サイトによるあらすじはこちら(URL) 。(わたしはhuluにて視聴しています)以下の感想は、完全にネタバレですので、大丈夫な方のみご覧ください。では、どうぞ!

 今回のアバンは、聴衆を前にプレゼンを始めるひとりの男の姿で幕を開けます。TEDみたいな感じですね。知らない人間と会うときにどうしたらいいか……とユーモアまじりに語るその姿を腕を組んで見つめているのは、あの銭形警部です。となりにヤタくんもいる!私服が可愛い!しかし、銭形警部は、この男が、あのシェイクハンズ社のエンゾ・ブロンであることを知らず、ヤタくんに「世界最大のIT企業の社長ですよ、知らないのに来たんですか?」とあきれられる始末。ホント、なんでここに来たんだろう。

 誰かの名前を検索すれば、職業など一般的なことは分かる。けれどそれよりさらに相手のことが分かればいいと思わないか?とエンゾはタブレットを聴衆に向けて、銭形警部を選ぶのです。「はじめまして、だよな?」とエンゾは言いつつも、「しかし、おれはあんたのことがわかるぞ」と、銭形を使い、自分の新サービス「ヒトログ」のデモンストレーションを始めます。

 一方、リクヴィールのアジトでその中継を見ている次元は「おーいルパン、とっつあんがTVに出ているぞ」とルパンを呼びます。次元はソファにどっかと座ってTVを見てて、ルパンは料理中というのが1話を彷彿させますね。今日作ってるのはチャーハンっぽい。しかし「とっつあんが何?」とルパンは興味が薄そう。

 TVが中継するなか、エンゾはヒトログを使って銭形を解析しはじめます。「好きな食べ物、苦手なもの、仕事のスタイル、政治信条から女のタイプまで……」というエンゾ。このケレン味のあるパフォーマンスが、うん、すごくそれらしい。本当にTEDに出てくるひとぽい。「検索したワード、SNSにUPした投稿、ネットにあるあんたの膨大な情報から、AIがはじき出したものだ」とエンゾは語ります。背景にある英文、頑張って読んでみましたが、銭形警部に関する普通のことを書いてる感じでした、たぶん。コメントしてる警視庁長官がキヨゾノ・キヨタカさんだったけど(笑)。あと、銭形のとっつあんは若手警察官の良きメンター的存在なんだね、ほっこりした。

 それを見て「当たってますか、警部」とかのんきに問うヤタくんですが、肝心の警部はまっすぐにエンゾをにらんだまま。それを見て「当たってるようだな」と言うエンゾ。驚く聴衆に向かい、エンゾはさらに、ヒトログにはユーザーが情報を付け足すこともできると告げます。

 そんな中継を、不二子も豪華なクルーザーのラウンジチェアに腰を掛けて眺めていました。エンゾのプレゼンに「まるで通信販売のレビューね」と感想をもらします。

 それに対し「嘘を書き込まれたらどうする?」と問う銭形。しかし、嘘の投稿をしたとしても、その書き込みに対しAIが最大限の裏付けを行うため、エビデンスレベルまでランク付けできることをエンゾは示して見せるのです。「ヒトログがあれば、相手の好みが予測できる。ゴルフに誘うかディナーにするかなんてそんな悩みからは解放されるぞ。犯罪歴も分かるから、詐欺られることもない」と語るエンゾに「プライバシーの侵害だ」と答える銭形。「ヒトログはネットにある情報を集めているだけだ」と笑うエンゾに「詭弁だ!そんなのぞき見、受け入れられるわけがない!」と銭形は言い放ちますが、エンゾは気にした様子もなく「どうかな?それを決めるのはおれたちじゃない。おまえたちだ!」とエンゾはカメラに向かって指を突きつけるのです。それをなんとも気に入らなさそうな、面倒そうなな顔で「ふーん」と見つめるエプロン姿のルパン。ここでOP。

 長めのアバンでしたが、ここでエンゾのヒトログが解説され、今回のエピソードにおけるルパンの相手がはっきりしたわけです。エンゾ、というより「ヒトログ」そのものかな。しかし、このヒトログ、本当に微妙なさじ加減で作り上げられた設定ですよね。実際にはビッグデータもAIもこんなところには届かない。とてもらしいけれども、現実に存在するには様々なハードルがありすぎる、夢のようなもの。つまり、とてもよくできた設定だとわたしは思います。

 わたしはずっと、PART5は「2018年のルパン三世」だと思って見ているのですが、まさにこの2018年がどういう世界かと考えるならば、ルパンの敵としてこんなにふさわしい相手もいないでしょう。でも、ルパンはその「ヒトログ」からなにを盗むのかな?とも思いました。「ヒトログ」そのものを盗んでポケットに入れちゃう?それはまだ分かりません。いまのところ、エンゾが明らかに狩る側なんですよね。

 さて、場所は変わり、空調の技術者を装ってウィーンの美術館に入り込むルパン一味。そこもまたデジタル技術によって守られているのですが、それを軽く超えるのはルパンのモノクル。このように、ルパンは決してデジタル技術を忌避しているわけじゃ無いんですよね。昔からそういうひとでした。でも、それはルパンにとりあくまで道具なんですよ。そこが、「ルパンゲーム」や「ヒトログ」などのネットの世界に耽溺し、それに振り回されている人々との違いなのかなとも思ったりしました。

 今回のルパン一味の狙いは「慈愛の女神像」。「いたぞ、なかなかのベッピンさんだな」って次元の台詞がらしいです。いつものように、照明を消して五エ門の斬鉄剣で……と仕事を始めようとする三人。「泥棒は影にあり、世はすべてこともなし」ってルパンの台詞も1話以来ですね。このルパンの目のアップがカッコいい。しかし、それは、目の前で突然起こった男女のもめごとに邪魔される始末に。なんとそれは、あのヒトログのおかげで起きた騒動でした。

 仕事をあきらめざるを得なかった三人はオープンテラスでお食事です。ウィーンでカツレツだから、とうぜんシュニッツエルだと思うんですけど、それにパクつくルパンと次元がほんとうに可愛い。食べ方がお行儀悪くて、たまらないくらいに可愛い。どうしてこう食べるの下手かな(とくに次元さん……なんか犬っぽいのだ……)。PART5はみんなよくご飯を食べるので見ていてとても楽しいですね。いっぱい食べるきみが好き。しれっとワイン飲んでる五エ門も可愛いけど。

 食事しながら、ヒトログのせいで不倫がばれる「ヒトログ離婚」を解説するルパン。旦那のパートナーのところに自分以外の名前が書いてあった、という妻の例を聞き「そりゃマズいな」って言う次元の反応が可愛いです。しかし、のんきに食事をしている最中に、たまたま他の人がとった写真に写りこんだ画像から、ルパン三世の正体がばれてしまうことに。帽子の下から目を丸くして驚いている次元さんがまたキュート。いやしかし、そもそもこのひとたち、お仕事以外では人目を避けるって概念があまりないからな……。

 あっというまにスマホをかざす人々に囲まれてしまうルパン。「前にもあったな、こんなこと」と次元はルパンゲームを思い出した様子です。そのノリで「はい、そうですよー。世紀の大泥棒ルパン三世ですよー」と名乗っちゃうルパンですが、善良な市民の「おまわりさん、こっちです!」の声にあわてて逃げ出すことに。いや、それはたしかにそうだよな、通報されるよな、国際指名手配犯だもの(笑)。

 しかしここで逃げざまにアタッシュケースを投げて、山ほどの「ごくろうさん」カードをばらまくというそのスタイルがルパン三世ぽい。これ、もしかしなくても、さっきの美術館で「慈愛の女神像」を盗んだあとにばらまくつもりで準備してたのかしら。無駄にならなくてよかったね……。

 地下水道を歩きつつ「ヒトログとかSNSとか、最近のネットってやつにはついていけねえな」とぼやく次元さんと、それに「うむ」と賛意を示す五エ門。まあ、それはそうでしょうけど、ルパンは余裕の表情で「年寄りの台詞だぜ。次元大介もそろそろ引退か?」と笑います。それに「……縁起でもねえこと言うな」と口をゆがめて答える次元さん。ほんとう、縁起でもないよ……。

 やがて、マンホールを開けて外に顔を出すルパンですが、なんとそこにもスマホをかざした人々が。目撃情報とルパンたちの過去のデータからヒトログがルパンの行動予測をしたのです。「AIがおまえのクセを読んだていうのか?」という次元の台詞に、不愉快極まりない、という顔で「しゃらくせえ」と舌打ちするルパン。ルパンは大変な場面だけど、わたしは激しくときめきました。こういうルパンの顔、悪くていいな。そしてルパンはモノクルを使用し、車を盗んでその場を去るのでした。しかしそれもタイムラインで監視されているという、このあたりはエピソード1「ルパンゲーム」再びですね。車から手を振ってる余裕のルパン、可愛い。

 警察もまたヒトログを使ってルパンを追跡しています。パトカーに向かってマグナム弾を使う次元さんがカッコいい。ルパンの大技や五エ門の斬鉄剣とはまた違う、こういう次元さんのお仕事が見られると嬉しくなっちゃうんだよな。すごいよ、パトカーいっぱい壊したよ!(小並感)そしてそこで「ルパン、この逃走経路も読まれているのではないか」と冷静な五エ門に「読まれたって追いつかれなきゃいいんだろうが」と笑うルパンがまたカッコいい!カーブをぎりぎりで曲がるときに一瞬見える顔が悪くていいのだ。PART5はカーチェイスも魅せますよねえ。

 パトカーをまいて、無事にアジトにたどり着いた三人。しかしそこもまた先回りされていました。「ネットの野次馬どもがこんなところまで来てるっていうのか」という次元の台詞とともにマグナムに伸びる手が映し出されるのがカッコいい……。しかし、今度の相手は、なんとあのネズミ一族でした。第3話以来だ。ブワンダで殺された一族の敵討ちというわけですね。このアジトも、ヒトログによって割り出されてしまったのです。「ま、膨大なデータがあれば不可能じゃない」と醒めた目でスマホを見つめつつも、「……とはいえ想像以上に厄介な相手みたいだな」と空を見上げるルパン。その横顔は、いつにもなく厳しいものとなっていました。

 一方、ルパンの「ヒトログ」を眺めるシェイクハンズ社のエンゾとその右腕、リン。「世界一のアウトロー、ルパン三世。てめえをハックできれば、おれたちのヒトログは完璧ってことになるなあ」と不敵に笑うエンゾの顔で、Aパートは終了です。

 Bパートは水田に囲まれた電話ボックスにいる五エ門の姿から始まります。「それがしは、しばらく山にこもる」との台詞から判断するに、ひとりだけ日本に帰ったということなのかな。一方、いつもの老人の変装で、次元と共にリクヴィールのアジトに向かうルパンは「好きだねエ、修業が」と能天気なお返事。「おぬしらもいっしょにどうだ。それがししか知らぬ場所がある。そこならヒトログに見つかることもない」との五エ門の誘いにも「ダイジョーブだよ、おれさまは天才だからな。五エ門も気をつけろよ?」とあっさりと返して通話を終わらせます。「五エ門、なんだって?」と問う次元に、ルパンはいたずらっぽく目を輝かせ「愛してるってよ」と笑うのです。

 ここ、うわーって感じでした!不器用でまっすぐな五エ門のルパンたちを思いやる気持ちと、それが分かっているルパンならではの表現ですよね。五エ門の通話を切った後、ちょっと立ち止まってそれを噛み締めている感があるルパンがまた。しかしあくまで不器用なサムライの五エ門には、ルパンのそんな気もちが伝わらず、五エ門は「……それがしの助力は、不要か」とつぶやいちゃうんですが。PART5はつくづく五エ門を丁寧に描くなあ……。

 リクヴィールのいつものアジトに戻ってきたルパンと次元。カフェの女主人とにこやかに挨拶を交わします。どこに行ってたの?という女主人に「東京じゃよ。孫娘に逢いにね」と答えるルパン。これってもしかして五エ門を日本まで送ってきたということだったりするのかな(考えすぎ?だいたい、小学生になったんでしょ、とか言ってるしな)。そして、ずっと変装で暮らしていたから大丈夫だろうと思っていたここにも、あのヒトログは忍び寄ってきているのでした……。

 舞台は変わり、あのアヌシー女学院に。そこで「峰不二子はルパン三世の恋人である」とかいうデータをヒトログに書き込んでいるのはアミちゃんです。もしかしてエビデンスレベルを確かめたかったのかな。しかし、アミが見ている前で、ルパンに関するきな臭いヒトログの投稿がどんどん増えていくのでした。

 そしてここで登場するのが、驚きの面々です。ネズミ吉三、ジルベルスタイン(PART5第19話)、ピエトロ(TVSP「イタリアンゲーム」)、ソクラテス・ネクサス(PART2第11話)、ウェザー侯爵(PART2第142話)、ハトラー総統(PART2第20話)、示刀流総裁(PART1第7話)、キャサリン(PART1第14話)、丸金錠太郎(PART2第19話)、白波五人衆(PART2第55・56話)、ジョージ・マーシャル(PART2第10話)!

 なに、このそうそうたるメンツというか、基準がいまひとつつかめないセレクションは!(笑)前回の感想でも似たようなこと書いたけど、この21018年にまさか描きおろしのハトラー総統を見ることになるとは思わなかったわ(笑)。でもPARTⅢからはいないんだね。謎だ。こういうファン心をくすぐる設定、たまりませんね。

 一方、リクヴィールのアジトで変装を脱いでガレットにパクつく次元とルパン。これもおいしそうで可愛いですね。フォーク持ってるにゃんこ口の次元さんがくそ可愛いんですけど、ほんとうにどうしたらいいですか。「住み慣れた我が家に旨い飯!」とか言ってる背景にはぱんつとか干してるし、生活感があるアジトっていいねえ。しかし、ふたりがのんきにそんなことしているあいだにもヒトログは世界を席巻していくというニュースが流れます。それを見て「面白くねエ」と嫌そうな顔をするルパンですが、そこに、アミからの着信が入ります。

ヒトログはこの前のルパンゲームとはわけが違うわ」と忠告するアミが「会って話したいことがあるの」と言うと、ルパンは「おれもおまえさんの力を借りたいと思っていたところだ」と答えます。とたんに「わたしを……?」とぱあっと笑顔になるアミちゃん。可愛いな!でも、ルパンはそろそろアミの名前を正しく発音することを覚えたほうがいいと思います。もしかして最後の最後で正しく呼ぶのかな。そんなことしたらアミちゃん泣いちゃうよ。

 そこで外を見た次元は、カフェの周囲に人が集まっていることに気づきます。どうやら、ルパンがここにいることがかぎつけられたようなのです。犯罪者のくせに!とどんどんヒートアップしていくTLは、まさに炎上そのもの。怯えるカフェの女主人にまで向けられた、集まった人々の抗議のプラカードと冷たい目つきも含めて、SNSという世界ならではの正義感の暴走を感じさせて怖いくらいです。そこに、老人の姿で現れたルパン。

 しかし、ヒトログの分析は、単なる顔認識ではありません。過去の変装パターンも学習させた個体認識を実装している、と笑うエンゾ。その言葉通り、ヒトログはルパンの変装をも見抜いてしまいました。そこで「バレちゃしょうがねえ」と素に戻るルパン。悪人そのものの悪い顔になって(この顔、予告カットの段階で見て死ぬほど萌えた……世界でいちばんカッコいい……)、女主人を人質にとって、その場に車で駆け付けた次元もろとも、逃走するのです。次元を迎えたときの、口をゆがめて笑うカットもカッコいいなあ……。

 まあそれもすべて演技だったわけですが(笑)。「悪かったなあ、巻きこんじまって」と車の中で女主人に謝るときのこの顔!(笑)なにこの眉毛!(笑)。くそ可愛い。「あんたのガレットは最高だった」と振り返らずに言う次元もいいですね。「そいつが食べられなくなるのは残念だけどな……」と鍵を返すルパンに「わたしが仲間だと思われないよう、わざと悪党ぶったのね」という女主人。それに「いやあ、おれはもともと悪党さ。叩いたらもうホコリだらけよ」とウィンクする三世さんの尊さよ。まあ、まさにそのホコリで、いま、ヒトログが大変なことになっているわけですが……。

 フランスでは、国家主導でヒトログが実証実験されているパダール王国から帰還したアルベールによって、その効果と真の姿が報告されています。「国民の管理は国家の生命線だ。ヒトログはそこに手を突っ込もうとしているというのか?」という大統領(ですよね)の発言に、アルベールは「おそらく。10年以内に、国家の仕事の半分がとってかわられる可能性があります。国家という形態を壊す、革命と考えていいかと」と答えます。その顔はあくまで冷静だけど、アルベールはフランスを盗みたい人なんだから、横から現れたヒトログなんかにそんなことをされて許すわけはないよね……。

 また、五エ門は山中で道に迷った女子高校生に写真を撮られてしまいます。その結果、自分がヒトログの記述で「ルパンの手下」と書かれていることを知り、衝撃を受けるのです。ここ笑うところかしら。しかし思えば、第15話でも五エ門は己の立ち位置に迷いを覚えていたのでした。それが、こんなところにまでつながるのかな。

 逃走を続けるルパンと次元ですが、山中でかれらを待ち構えていた車と出会います。そこにいたのは、銭形警部と八咫烏でした。相対する銭形とルパン。そこで銃を構えたヤタくんですが、その銃は次元によって弾き飛ばされます。「昔馴染みの話だ。首をつっこまないでもらおうか」ってしびれるほどカッコいいですね……。うん、たぶん次元はヤタくんのことはまだ個体認識していないだろうな……。銭形の部下、見たことある/ない、くらいの区別しかつけてない気がする。がんばれヤタくん。

 そこでルパンに「不二子が捕まった」と衝撃の事実を告げる銭形。ルパンの顔色も変わります。ヒトログに追い詰められて、最後は自分から……らしいのですが、あの、捕まったっていっても、これ、シェイクハンズ社に捕まってますよね。どういうこと?そんな不二子ちゃんは、あの懐かしの「アルバトロス」様式で全裸に鉄輪をかけられた囚われの姿で、シェイクハンズ社のオフィスにいるのですが、その姿の美しいこと……。そんな不二子に向かって「時代は変わった。てめえらはもう過去なんだよ。泥棒って存在も、ルパン三世も、古すぎる……!」と笑うエンゾで、幕。

 次回予告。担当は五エ門です。なんか変装らしい恰好の次元とルパン、どうやら不二子を救いに(?)シェイクハンズ社にアミともども乗り込んだ様子です。しかしその動きもヒトログに読まれているらしく……。不二子ちゃんはちゃんと洋服を着せられて、頭にはベールまでつけているので、もしかして花嫁仕様?それにしても五エ門のナレーションがどうかしている。「ルパン、それがしはかような機械に分析されるいわれはない。ルパン、データでなく、おぬし自身が答えてくれ。おぬしにとって、それがしとは……」って、五エ門、どうしちゃったんですか!と思ったところで、次回、第22話のタイトルは「答えよ斬鉄剣」でした、最高にカッコいいタイトル!そして最後のイラストも変化してる!

 というわけで、いよいよ最終エピソードの始まりです。導入部としてまったく文句ないスピードとつかみで、面白かった!というのがいちばんの感想。ヒトログはあくまでルパンゲームとはくらべものにならないようなものとはいえ、SNSの暴走や、アミちゃん、アルベール、パダール王国、とPART5のこれまでを総括するような内容にもなっていて、ときめきました。でも、あのリクヴィールのアジトともお別れかと思うと、それはさみしい……。

 が、それだけじゃないのよね。さらにルパンのヒトログに過去のTVシリーズの脇キャラが書き込んだり、アルバトロス仕様に囚われた不二子ちゃんなんてサービスまであるということは、このエピソード4は、これまでの「ルパン三世」をすべて通り過ぎてきた前提があるPART5を、その要素も含めたうえで、最後の最後でまとめあげてみせるつもりなのかなあとも思いました。ときめく。しかし、それをやってのけたら、すごい傑作なんだけど、同時に、そんなことやっちゃったら、PART6はどうするの、という気分にもなっちゃいますね(気が早い)。

 そしてそうするからには、ルパンと不二子の関係もまとめるしかないのでは、と思っていたところに、まさかの五エ門とルパンの関係までがまとめる勢いでぶっこまれたのには、すごく驚きました。あ、でも、PART5って、かつてなく丁寧に五エ門を描いているTVシリーズだとわたしも感じているので、そういうのがあっても不思議ではないかもしれない。これでついでに次元とルパンの関係までやられたら、わたしが大変だけど、さすがにそこまでは手が回らないだろうな……。

 だってあと三回。三回しかないんですよ。うわあ。予想するに、次回は、まあ不二子を奪還する話とみせかけた五エ門回じゃないですか(笑)。不二子ちゃんがどういう立ち位置かもわからないしね。あのエンゾの右腕のリンは不二子ちゃんに気があったから、やっぱりあのヴェールと手袋は花嫁仕様なのかもしれない(で、実はここで第4話冒頭の「わたしを結婚式から盗んだくせに?」というあのセリフにリンクする構成だったら死ぬほど萌えると思ったのですが、アミちゃんがいる限り時系列的に成り立ちませんな……)。そこでルパンと不二子の間になにか起きるか起きないか。そしてその次は、反撃回、最後はまとめかなーと思うと、なんかもうほんとうに終わっちゃうの?という気分でいっぱいです。でも、ほんとうにあとは最後まで!わくわくと見たいです。わたしはほんとうに「ルパン三世PART5」が大好きです。

 というわけで、今回の感想でした。毎回同じことを申し上げるのもなにかなと思いつつ、こんな長い感想を読んでくださるかた、ありがとうございます。そして、いつも拍手を押してくださる方や感想の言葉を届けてくださる方のおかげでここまで来たと思っています。最後までこの勢いで参ります。これからもどうぞよろしくお願いします、ありがとうございました!

>8月25日に拍手よりメッセージをくださった方へ(反転でお読みください)
>コメントと拍手をありがとうございました!毎週読んでくださってるなんて、とても嬉しいです。この調子で行きたいと思いますので、よかったら最後までお付き合いください♡

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