デーモン小暮閣下「DEMON’SROCKTOUR Hakurai」(広島クラブクアトロ)

 さて、広島です。わたしにとって、ツアー最後になる広島は雨降りでした。寒かったよ…。しかし、いかなる大魔王陛下のおはからいか、はたまた悪魔の僥倖か(動揺して混乱しています)、陣取れた場所がすさまじく良い場所。具体的にどうといえないのですが、わたしの約20年になる信者生活のなかで、FCの握手会をのぞけば、もっとも閣下に最短距離で近づいた場所かもしれません。閣下が出る前から興奮で倒れそうになりました。

 閣下の開場前MCも、広島弁を多用した楽しいものでした。そういえば、閣下にとって広島は心の故郷でしたね!これは盛り上がるに違いない、とわくわくしていたところに始まったステージが。

閣下が近すぎます。

 いやいやいや!(松本人志の口調で)泣く隙も与えられないこの近さよ!広島万歳!わたしこれからツアーで広島は絶対に外さない。心のなかで小躍りしつつ、至近距離での閣下にひたすら見惚れてしまいました。文字通り、惚けた。遠くで見ても美しいけど、近くで見たらさらに麗しい。やんちゃくしゃくしゃ金髪小僧のオラと寄り添うその姿は、もうもうもう、すごく余計なこといっぱい考えた。そして名古屋で聞かれた紫色の悲鳴がほとんど聞こえないことに、名古屋間違ってる、わたしと感性が一緒!と思いました。ていうか、あの閣下のヒップラインはやっぱりなんですか、その、世界遺産への登録ってどうしたらいいんですか?(本気)わたしはそもそもフェチ心がとぼしい人間なのですが、バンドマンの身体の部位にこんなにやられたのはエンジェルのヘソ以来です。なんかもうね、綺麗なの。ヒップのカーブがすっきりして、でも硬くなくって、セクシー以前に綺麗なの。10万45歳のおちりじゃない。素晴らしかった(いやもう本当にすみません。セクハラです)。

 あまりにも至近距離の閣下はことほどさようにわたしから理性を奪うわけですが(至近距離のせいにしてみた)、本当に言葉を無くしましたよ。圧倒されるそのオーラは、閣下よりもガタイが良かったり、身長もあるはずのスウェーデン人に負けないパワーでその存在をアピールするのです。これで「AGE OF ZERO」ですよ。わたし、素で死んでもいいと思った。この閣下で死ぬなら本望。ここまで云いつつ、不思議とわたしにとって、閣下とカリスマって言葉はあまり合わないのですが、それは閣下のこのオーラが生得的のものというより、不断ない努力で形成されたものであることからくるような気がするのです。すごい存在感。素晴らしい存在。
 
 しかし、このツアーバンド、本当に良いですね!閣下もMCで「ええ!今回はスウェーデン人が二人も入るの?しかもギターは大橋さんだし…(観客爆笑)、えええ、雷電さんまでいなくなっちゃうなんて、もう本当にどうなっちゃうのーーー!って思ってただろうおまえら!」と笑ってネタにするだけの自信を隠さないだけあります。キーボードの松崎さまの安定したプレイは云うにおよばず(「雨音はショパンの調べ」は本当にキレイだった…、あと、バンドソロで少し歌ったのが、なにげにすごく良い声だった)、五十嵐さんの手堅いドラムはカッコよくも音の基本をきっちりと支えて、アンダースのベース、オラのギターという二人のスウェーデン人が、「ほとんどノーギャラ」で、けれどステージを楽しみながら最高のプレイを披露し、大橋さんのギターはこれこそ云うまでもない、前回のと比べてどっちがいい、というものではなく、みんなちがって、みんないい。引用金子みすず。

 「FIREAFTERFIRE」も、はっきりと聖llとは違った、けれどカッコいい演奏として楽しむことができました。良かった。なにより、この曲について、選曲中に大橋さんが「やらないの?」と云ってきたのを、閣下が最初は「いやこれはまずいだろう…ある意味、封印してた曲だよ?」と答えたのだけど「そんな堅苦しいこと云わなくていいじゃん」という大橋さんの言葉に考え直した、というエピソードが聞けたのがとても興味深かった。当たり前だけど、閣下は分かってるんだと嬉しかった。そしてそれに対して、さらっとそういうことを云えた大橋さんの存在が同時に、とてもありがたい気がしました。

 しかし、この広島に限っては、とにかく閣下が近すぎて、その印象が強烈で、細かいことをまったく覚えておりません。すごいよね、写真より綺麗な10万45歳。そんななかでも最高に萌えた閣下のMCについて、ここで再録。

 まずは、スウェーデン語でI LOVE YOUをなんというかという話で、アンダースに「Jag クJ・skar(dig):ヨーグ・エルスカr・(デイ):I love(you)…( )内を固有名詞にすることが可能。」(閣下の啓示板より引用)と教えられ、自分で繰返して云いつつ「これだったら云えるもんだねー。日本語では云ったことがないや(笑)」とセルフツッコミしたところ。いやもう、これだけでも相当きゅううんとしましたが、続く展開が、もう、萌えの大魔王陛下が降臨です。

 なにげなく「これってたとえば、ヨーグ・エルスカ・デーモンとかでもいいの?」とアンダースに尋ねた閣下。とたんに湧いてそう叫ぼうとする客席を制して、アンダースとオラに対して、スウェーデン語で愛してると観客に云わせたところで、そのまま進めようとします。たちまち客席からブーイングが。他の言葉をねだってるとでも勘違いしたのか、一瞬「ええい、明日もライブがあるの…って」とたしなめつつも「あ!」と「デーモン閣下愛してる」を皆で叫びたがっている客の希望に気づきます。すると、「そんなわざわざ云わなくても、分かってるよ、バカだな…」と中途半端なオトコマエ声でネタにして終わらせようとする閣下(笑)。しかし客が諦めない(笑)。わたしも諦めずに云いたーいと叫びながら、ああ、ここに集まってるのは本当に閣下を愛しているひとたちなのだなあ、恥もてらいもなく閣下を愛してると叫びたいんだなあと変に感動したのです。

 ところが、閣下と来たら!とうとう客に叫ばせることなく、メチャクチャ強引に曲を始めてしまったのでした(笑)。この照れ屋さんめーーーー!萌えで吐きそうになったのはこれが初めてです(吐くな)。かわいいかわいい閣下かわいい!照れてる、閣下、超照れてる!ものすごく晴れ晴れと「ハート8」を踊りながら、わたしの胸の中にははちきれんばかりの、ヨーグ・エルスカ・デーモン(閣下)が響きました。何回でも叫べる、もう楽しくて仕方なかったです。

 終わったあとも、にこにこしながら、電車に飛び乗りました。本当に楽しかった、素敵なツアーの終わりに、新幹線でひとり祝杯をあげました。ありがとうデーモン小暮閣下。ロックな閣下に次またいつ逢えるか分からないけど、本当に楽しませてもらいました。

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