「DEMON\’S ROCK TOUR √Hakurai」デーモン小暮閣下(名古屋ELL)

 さて、いつものようにお昼に目覚めて、真夜さん宅近所のイけてる中国茶のお店でお茶など飲みつつ、真夜さんに昨日の松崎さまレポートをしたあとで、大須に向かいました。今回も柵前は微妙な整理番号だったので、あえてフロアに突き進み、昨日よりも好ポジションを押さえました。

 二日目ですが、閣下はGARGOYLEでないので、メニューは変わりません。変わったのはわたしの立ち位置というわけで、なんですかあのヒップラインは!(動揺している)品性が下劣で本当に申し訳ありません。いやしかし、10万45歳のおちりじゃないよ!すっきりしてるんだけど、筋肉っぽい感じじゃなくて、むしろなだらかなあのライン。あああ(動揺している)。また、閣下の腰の動きがこれまた絶妙でね。本当に閣下、気をつけてください(なにをだ)。

 二日目で楽しかったのは、やはりスウェーデン人に日本の食べ物を紹介しようと,甘モノ好きなアンダースに「赤福」を食べさせたとこかな。いや、閣下が「アダムの林檎」を口ずさみながら「Tryitnow」とやるんだけど、客がそれに合わせて「How about some sweet and sourAkafuku(笑)Delicious and dangerous…?」と唄い、笑いが起こったのが楽しかった。そうだね、赤福でデンジャラスは云っちゃダメだね(笑)。

 そういえば、今回のライブでは、アンダースとオラが在籍していたバンドGrandIllusionの曲「The best is yet to come」という曲もカバーされていたのですが、これを閣下が一部日本語訳していました。最初の語り、昨日は一人称が混乱していたところが直されてました(あれは翻訳だと思う)。細かい手直しだなあと思った。コレに限らず、今回のツアーは小さなところでも細かく次のステージでは改善されていたところがあったと思います。またこの曲では、サビを閣下がボードで掲げ(笑)、観客もいっしょに歌うのですが、実に楽しかったなあ。良い曲でした。

 あと、ドラムの五十嵐さんが「一度やりたかった」白い顔に変身していたのにすごくびっくりした。表情までもがそれらしい(笑)。そして白くなったからには名前も変わり、その名も「バイキング五十嵐」(笑)。「バイさまー」と声をかけられて「ヴィジュアル系だよね」とご満悦ながら「我々、ヴィジュアル系に入れられてないから」と申し訳無さそうにツッコミ入れる閣下が可愛い(わたしが地味にオラに咲いたりしていたのは内緒だ)。しかしあのジュディマリの五十嵐さんと閣下が高校の同級生っていうのは意外とトリビアかもしれないね。

 まっ白の状態で見た昨日と比べて思ったのは、やっぱり閣下がすごく可愛い(笑)。いやいやいや、ビジュアル面だけの話じゃなくてね!前回のツアーでも思ったけど、やっぱり聖llと違うなあ、と思う。すごくリラックスしてる。ステージを完成させるという意味では、細かいところまで気を遣ってるとは思うんだけど、細かい遊びがふんだんにあって、楽しそう。そして、よく笑う。とっても笑う。そしてこの笑みを見てて、またわたしは意味もなく落涙してしまったわけですが。

 前日に引き続き、「FIRE AFTER FIRE」を聴いて、またあのギターに引き裂かれて、昨日ぼんやりと思ったことがくっきりと明確になった。自分の中で、まとまった。おかしな言い方だけど、まったくもってわたしが云うことじゃないんだけど、わたしは閣下を解放しようと思った。聖飢魔llから。あの時代から。だってもう時は戻らないもの。わたしがこの曲を聞いて悲鳴をあげて心をゆさぶられるのは、聖llが恋しいからだけじゃない。あの頃の自分が恋しいんだ。あの頃の情熱と狂おしいまでの熱さが恋しいんだもの。あのころにそばにいたひと。つながっていた友達。共有していた気持ち。それがいとおしくて、曲を聴いてると、一瞬でもその頃に戻れるようで。それはそれで、せつない、否定できない気持ちだと思う。でも、そこにいまの閣下はいない。いま現在わたしをこんなにも打ちのめす閣下はいない。いまの閣下は十二分にわたしを魅了してくれるのに、わたしはいつまで過去に囚われるんだろう。誤解されないようにと思うけど、聖飢魔llは最高に偉大なグループでした。そしてかれらに費やした自分の情熱も、よくやったと思う。それを否定するのではなく、それがあるからこそのいまだ、という気持ちで、わたしはわたしのなかの閣下をわたしのなかの聖飢魔llから解き放ちたいと思う。

 だってもう、わたしのなかのいちばん輝かしい閣下は、これまでの「DEAD SYMPHONY」の天地逆転唄法の閣下ではなく(いや本気で聖llのなかでいちばんの閣下と思ったらこれが浮かんだ)、「AGEOFZERO!」の閣下なんだもの。わたしはいまの閣下が、いま、いちばん好き。あのかけがえのない存在と、あの笑顔を、愛しています。

 そう吹っ切れたら、また違った気持ちでこの「FIREAFTERFIRE」を聴けるんじゃないかな。ラストの閣下の水吹きが、自分の汗だか涙だと混ざるのを感じつつ、心から思いました。

 大好きです、閣下。存在してくれて、ありがとう。わたしの前に立ってくれて、ありがとう。

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