「オレたち14帝國式典 vol.14?風間少佐のT14?」(名古屋伏見ハートランド)

 さて、今日は、名古屋伏見ハートランドにて、オレたち14帝國式典「vol.14?風間少佐のT14?」に参加でございます。前回の式典からどれくらい?と思って確認してみたところ、名古屋での最後の式典は2012年11月11日のVol.12でした。その後、今年の1月にライヒスリッター、7月に東京でVol.13の公演があったりはしてるのですが、純粋な名古屋での「オレ14」式典は二年ぶり。毎月のように東名阪とかで式典を見ていた時期を思うと、なんだか驚いてしまいますね。ええ、毎月もどうかとは思います、はい。
 しかも式典会場がハートランド。そんなわけなので、今回のお供である、長年の臣民友達真夜さんと、嬉しいことにオレ14には初参加、でも臣民歴的にはなかなかのMちゃんとの会話も、だらだらと昔話になるのは仕方がありません。式典が無いとなかなか逢えないお友達ではありますが、式典が無くても逢ってしまえばいつまでも話題が尽きない、それこそ本当のオトモダチ。くさてる嘘つかない。そういえば、ここで真夜さんより、渾身の最新刊であるグルグル映畫館本「夢をみるのも疲れた朝に」を入手いたしました。グルグル映畫館の、いわゆる薄い本のはずなんだけど、薄くない。物理的にも本質的にも重い一冊です。まだ在庫はあるようなので、入手できなかったひとはこちらまで。(この宣伝は本人の許可を得てます)(みんなもっと真夜さんの本を読むといいのです)(ここで触れるべきではないジャンルがいちばんのおすすめですがなにか)(あ、最近は妖怪ウォッチにハマってらっしゃるようですがさすが本人がようか略)
 そんなおしゃべりをしつつも、開場時間となりました。そして、いざ、ハートランドの前まで来たら、一気に思い出がフラッシュバックしてしまいました。自分的にハートランドに来たのがどれくらいぶりか考えてみれば、リッターの単独ライブ以来なのではと思いますが、それが何年ぶりであることを意味するかというあたりは考えたくもありません。18歳のキラキラしてた金髪美少年の児玉少尉(ええ、そんなひとがいたんですよ。あれ?覚えていらっしゃらないなんて残念ですね)、フサフサだった立花大将(リーゼントだったのよ)、スリムだった定光寺中将(………)はわたしの記憶のなかでまだ現役です。そしてもちろん、自分自身の姿は己が目には映らないので覚えていないという人間の顔面構造の素晴らしさには拍手しておきたいところです。まあ、感性と内臓は確実に老けたけどな。
 待ってる間に、Mちゃんが「15年前の自分にいまの自分のことを教えても絶対に信じないに違いない」と云ってましたが、15年前のわたしに「あんたは15年後も帝國を見にハートランドにいるよ」と云っても、普通に「うん!」とか答えそうでムカつきますね15年前のわたし。あ、でもそのあとに、ちょっと不審そうに「……でも、まだハートランドなの?」とかは云うかもしれん。まあそこらへんはいろいろとあって回りまわってハートランドというかいいじゃないかハートランドわたしけっこう好きよハートランド(目玉グルグル)。
 あと、10分押しの開場となりましたが、正直、お客さんの数がかなり少なくて心配になってしまいました。見渡す限り、言葉を交わしたことこそないものの、袖すりあうもなんとやらな感じで、勝手にお馴染みなように思ってしまう、なんというか「選ばれし我が精鋭たちよ」と呼びかけられそうなくらいの古い臣民のみなさま(はい!ここにもいますよ!分かってますよ!)ばかりというのは、当たり前かもしれないけれど、ちょっと勿体ない話でもあります。…精神世界とか幻創論とか好きなひとにはぜひぜひ、オレたち14帝國の式典に来て頂きたいなあ。
 以下、感想。ばりばりにネタバレです。今回の式典、再演の予定は明示されませんでしたが、気になるかたはご遠慮くださいませ。念のため、続きを読むのクリックでお願いいたします。


 前半。
 少数精鋭のライヒスリッターに対して、敵の議会派は圧倒的多数の兵力をもって攻略に挑み、すでに第5公國、第7帝國は敵の手に落ちてしまった。重傷を負いながらもなんとか帰還する加納中佐。しかし、敵がそのままライヒスリッターの牙城である帝都に乗り込むのは時間の問題であった。難攻不落のゴルト城を任された草薙大佐。5千の部隊で10万の敵を蹴散らそうと決死の覚悟を決める立花大将。半分は残しておいて下さいよ、と嘯く定光寺中将。それぞれが絶望的な状況のなかでリッターとしての道を全うしようとしていた。自分たちが死なない限りこの戦は終わらない。であればせめてもの再起を期して、と、定光寺中将は帝都の北の洞窟に、物資と弾薬を運び込む。そこで発見された謎の人型兵器の研究と共に、風間少佐にその場所と帝國の未来を託すのだった。そしてとうとう、議会派を退散させて帝都を守ることと引き換えに、立花大将がその命を落とし……。
 まずはOP。中将による朗読が、なんと懐かしの支持率に関するものでした。ええ、あの、29.895%を下回ると帝國は崩壊する支持率ネタですよ。あまりの懐かしさにこの段階でわたしとしては今回の式典、OK!とか思ってしまったり(笑)。そして続くオンブラッタ。わたしはこれまでに何十回オンブラッタを観たか分かりませんが、なんか今回のオンブラッタは、見ていてとても幸せになるオンブラッタでした。リッターを見ること自体、久しぶりだったからかなー。春木大佐と風間少佐のツートップが、とても素敵で、綺麗に思えて仕方ありませんでした。そして「オーライ!」と飛び出してきたのが加納中佐ですごく驚きました。五藤中尉は欠席なのが残念です。Mちゃんに見せたかったな、あのベースソロ…。
 そして始まった前半ですが、とにかく短かった(笑)。最後の場面が終わり、暗転して、机や椅子を運び込んでいる気配に「え?もうオールナイト?」と驚いたくらい。でも、内容的にはとてもコンパクトにシリアスでまとまっていて良かったです。シリアスの立花大将大好きなわたしとしては、一人称「私」の立花大将が見られただけでも満足ですし、定光寺中将と拳を突き合わせる場面がカッコ良くてもうもうもう!やっぱり大将にはシリアスではこれでもかというぐらいに無骨で武闘派、グラサンだけど視線と佇まいだけですべてを語る「漢」であってほしいもの(そしてそれが後半でグダグダに崩されるのが快感になるのがよく訓練されたタチバナー。しかし今回はさすがにその…後述)。そういう意味で大満足です。
 まあ、さすがに定光寺中将は、帝都を爆破するつもりなら前もって大将に因果を含めておけ、と思いましたが、あれ、中将の意図を大将が分かっていて、中将がかぶるであろう帝都の破壊という汚名から中将を守るために、すべての敵を頑張って追い払ったのなら萌えますね!でも、ぜったいそこまで大将は考えて無いよね!(笑)
 オールナイト14。いったいどうしたのか、昔のビデオを見直しまくったのですか中将、と問いたくなるくらいに、懐かしいネタがてんこもりで、年寄り臣民としては涙が止まりませんでした。笑いすぎて。だっていきなり「ゴルト城で逢おうぞ!」ってあの名台詞をやるんですよ、ええ中将が(笑)。そして、あの頃は本当に可愛かった草薙大佐による「持ってますか、臣民証!」まで見ることが出来るとは。ああ草薙護19歳。いま書いて寒気がしました。後ろでBGMをがなりたてて叱られる中将のヘンなテンションが楽しかったです。ここに限らず、今回の式典における中将のアガりっぱなしのテンションは、ヤバい感じでキメてて、わたしの笑いのツボ押しまくりでした。このひとホントにおかしい(笑)。
 そして、懐かしネタは加納中佐と風間少佐のキットカットや、CMといえばやっぱり春木(と岩芯)にまでたどりついて、もうやだなにこのファンクラブのイベント感(悲鳴)。共に歩んできた歴史があるからこそのこのステージと客席の笑いの一体感。笑いの幅は狭いほうがより深くなる。内輪受けといえばそれまでだけど、それをどうこういう資格はあんなに笑ったわたしには無いわ(笑)。楽しかったー。
 そして、いよいよ問題のCMに。加納中佐も来ていることだし、と予想通りに流れるカノーンさまのナレーション。しかし、舞台に明りがともったとき、そこにいたのは。いたのは。 い た の は 。
 当日のTwitterでわたしが流した速報をご覧になったかたなら、なぜここまでその話題が出てこなかったのか不思議に思ったかたもいらっしゃることでしょう。それはね、この瞬間まではね、一生懸命に首をかしげて、目をゴシゴシして(AA略)、ライトの加減かな?とか思おうとしてたからなの。ほら、あのひと、顔にはあまりつかないじゃないですか。なにがって?肉が。脂肪が。ちょっと昔にはそのマジノ線も破られたときがあって本当にあのときはシャドウ入れたってごまかせないですよなにこの閣下とか思ったものですが、ああもう。もう。その前の「CMといえばやっぱり春木(と岩芯)」の岩芯をふられて「体形も似てるし」とか言われてるのを聞いた時から、疑惑の色は限りなく濃くなったのですが、それはもはや隠しとおせないものに。ええ、定光寺中将、見事にリバウンドです!
 このCM。どうしてもあのカノーン様の「ごばーぶっしゃー」をやってみたかった、と中将がカノーンさまのコートを羽織って登場したのですね。で、それがいろんなかたちで邪魔されてなかなかやれないというネタだったのです。それ自体は面白かったのですが、もうね、コートの留められたボタンとボタンのあいだに、ものすごい膨らみが。膨らみが。そういえば、肥った時には腹がパタリロになるおかたであった。あれ、妊娠でいえば何ヶ月くらいかな、4カ月くらいかな。そろそろマタニティマークなしでも電車の席が譲ってもらえそうな勢いの、脂肪が。それもさんざんネタにされ「英語で言えばリバウンド」とか言っちゃうし、もー!ああ、またこんなに中将の体重ネタを書く日が来るなんて。お約束でしめておきます。お願いですから痩せて下さい。
 そして後半。これがまとめきる自信が無いのでつれづれなるままに書いていきますと、どうやら北の洞窟で見つかった人型の兵器は「T14」なる立花大将そっくりのロボット。未来の14帝國は、なんとアックスによって支配されており、そのアックスを消すために未来からやってきたのだ。そして、そのアックスを守るために同じように未来からやってきた草薙大佐のクローン人間。未来ではなぜか草薙大佐のクローンが何十万人も生み出されて、アックスのお世話などしているらしい。未来に行ってそれを確認してきた風間少佐、帝國を守るためにアックスを手にかけようとする定光寺中将、それを止めようとする春木大佐。運命の流れは誰にも止められず、すべての悲劇の原因は自分であると悟ったアックスの自決により、物語は振り出しにもどっていく…という展開でした。
 とりあえず、大将扮するT14の、臣民全体に対する視覚のセクハラにはどう反応するのが正しかったのでしょうか(笑)。ステージ終了後のトークで、大将が「ライトの加減で、自分を見ている皆の表情がこれまでになく良く分かって非常にいたたまれなかった」的なことをコメントしておりましたが、タチバナ―歴が長いわたしでも、これまでに大将にお見せしたことが無い表情であったことを確信しております。え?どんな格好かって?みんな、「ターミネーター」は見たことあるよね?あのときのシュワちゃんの初登場の格好を思い出してください。アレ。さすがに帝國の良心が具現化したのか素早くボードが登場しましたが、いやー、オレたち14帝國だわ。ライヒスリッターの式典ではぜったいにあり得ないわ。元帥が頬を染めるわあんなもの。しかし、場面が変わって再登場した際の、上半身裸に皮ジャンをはおり、モデルガンをもった姿には、畜生萌える(駄目駄目)。狙いは分かってるのに踊らされてしまう(駄目駄目)。
 実はこの式典、台本が二日前に完成したということが風間少佐のTwitterなどで知らされておりましたが、それもさりなん、という感じのとっちらかりぶりが見受けられる後半でした。ひさびさに帝國らしい(いやその)、必要以上に息詰まる台詞飛ばしと台詞噛み、小道具の不調(死んで倒れていた中将が立ちあがって草薙大佐にピストルを渡したのはさすがに笑った。あれはあれで正解だと思う/笑)が見られる式典でしたもの。
 また、たとえば、これまでのライヒスリッターの式典なら、あの展開でアックスを死なせたままにはしないと思うのです。あのあと、こんな悲しい運命は厭だ、となんとか幻創論を駆使して、もう一回未来に行って、アックスを助ける道を探すはず。未来に風間少佐が行く場面もあの斬新な処理ではなく(いや、わたしはあれ大好きですよ!)、行ったあとにあれこれドタバタする。なんならアックスが帝國を滅ぼした理由は風間少佐が創った(それも超くだらない理由で)とか、なんとかまとめるのじゃないかな(そして3時間になるのだ)。
 でも、わたしはそんなことまで考えながらも、もう、贔屓の引き倒しの褒め殺しと言われるの覚悟で、そんなわたしでも予想できる展開はつまらないと思うのです。アックスが死んで、T14も、未来から来た草薙大佐のクローンも消える。すると、そもそものアックスが死ぬ理由は無くなるので、アックスは生き延びる。つまり、また、T14はやってくる。アックスがなせ帝国を支配しようとしたのか、また、それがどうやって可能となったのかということがまったく解決していないままのあの世界では、運命はまたそのループに入る。そしてまた、やり直すのか、どうなるのか。ループしちゃうかもしれないけれど、それはまた運命で、つぎまた同じことになるとは限らないよ、というのが、最後の洞窟の封鎖命令で示されているのかな。それははっきり分からない。もしこれが計算ずくの流れなら、お約束のみんなニコニコ安心できる展開よりも、好きなんだよね。
 オレたち14帝國の世界では、過去だの未来だのから誰かがやってくることは珍しいことじゃない。というか、リッターはみなそういうことが起こり得ることを知っている。わたしはそのメタメタしいところに痺れてしまう。アックスが自らのこめかみに銃口を当て最後に叫ぶ「とりあえず、さよならだ!」の言葉のカッコ良さよ。「幻創論のことはよく分かりませんが」というアックスでさえ、その場にあわせて、自分にとって最善の道を選ぶのだ。幸いなるは今出す一歩を間違えぬこと。幸いなるは己を省みることを怠らぬこと。幸いなるは人を知る心を見る目を持つこと。以上三つで事は成る。さればこれ、幸いなるかな。なんだか古いことを思い出してしまいました。
 そういうまとまり感からいえば、はっきり惜しい式典です。でも、臣民へのサービス精神は満載で、すごく楽しませて貰いました。ほんとうに、死ぬほど笑った。だから、そういうのはもういいや、と思います。わたしはオレたち14帝國に関しては、それくらい肩入れしちゃってるから!冷静な批評とか客観的な視点とか無理だから!だって、好きって真実だもの。それが冷めたらそれまでの、あくまで観客としての好きを、こんなに長いあいだ、喪わずにいられるんだもの。それがわたしにとっての14帝國。わたしにとっての幻創論。
 カーテンコールで、定光寺中将が、初めて14帝國がハートランドで式典を公演してから20年がたったという話をしていましたが、それもあっての回顧モードの内容だったのかなと思います。正直云って、どうも、これからのオレたち14帝國もコンスタントに観るのはなかなか難しいことみたいで、今後の式典予定も明確に発表されることはありませんでした。20年だものね。リッターもみな歳をとり、臣民も歳を取った。いろんなさまざまなことが、20年前と同じだなんてあり得ない。でも、これからも一緒に歳をとりたい。そう強く願った式典でした。
 わたしはオレたち14帝國が大好きです。本当に楽しい式典でした。ありがとうございました。

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