「タラチネ・ドリーム・マイン」雪舟えま(PARCO出版)
「空気が、夜の気が、月の光が、あんな柔らかいものが、わたしたちを削る。音もなく」(P169 「電」より引用) この本は、歌人・小説・随...
読書とか音楽とか日々のつれづれについて。
「空気が、夜の気が、月の光が、あんな柔らかいものが、わたしたちを削る。音もなく」(P169 「電」より引用) この本は、歌人・小説・随...
筒井康隆の最新短編集です。まず、表紙のモノクロ写真の女性が美しい。それに添えられた題名と合わせて、これだけでノスタルジックな雰囲気が漂...
有名作家が文章を担当して、大人にも人気な怪談えほんシリーズの一作です。公式サイトはこちら。 わたしもこのシリーズは好きです。個人的に...
「言い寄る」(感想はこちら)で開眼して以来、田辺聖子の短編集や長編を、新装版になったものをちまちま順番に読んでいます。で、な...
サンドイッチ店で働く青年の、静かな日常を描いた短編集。 川上弘美系というか、食事を中心に置きつつ、穏やかな生活の揺れを表現する落ち着...
桜庭一樹の読書日記で知った短編集。そこで絶賛されていた表題作が確かにすごくて、ラストで本を落としそうになりました。技巧といえば技巧なん...
身近な食べ物をテーマに添えて、中年男女の機微と生活を描いた短編集。 中年への容赦ない視点が、厳しいんだけれど、嫌みでなくて良いです。...
杉浦日向子といえば、江戸の風俗を題材としたマンガで有名な作家です。晩年はマンガ家を引退して江戸風俗研究家として活動されていましたが、わ...
短編集。様々な職業と、食事と、男女の組み合わせで描かれる6つの恋愛小説集です。 技巧的にはとてつもなく巧いし、憧れる気持ちもわくのだ...
著者の元に漂ってきた99の物語。いわゆる実話怪談集です。 エッセイ的に軽く読める内容だけど、この世で一番恐ろしいものは人間の心、...