町田康のエッセイ集です。色々と読んでみた結果、わたしにはこのひとの詩とエッセイが合うようで、今回も何回か吹き出すことがありました。小説だと前後のつながりやだだもれになっているがごとき思考の羅列が飛びすぎててついていけないこともあるのですが、エッセイならそこまで行かないのかもしれない。
基本的には偏屈で好きに暮らしていた著者が、それはいかがなものかとか物見遊山気分で様々な場所に出掛けた体験をつづっています。とにかくディズニーランド編は笑いました。言葉の流れと選択がどうしようもないのかあえてなのか解らないくらいベタだったりうまかったりなので、とにかくそこが魅力の作家さんです。