「永遠の三人」ローラ・リップマン (ハヤカワ・ミステリ文庫)


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 卒業式を前に、高校での発砲事件で親友だった三人が死傷した。仲良しだった三人にいったい何が起こったのか。
 じっくりと明らかになっていく少女たちの関係性が、重いけれどせつなかった。最終的な結末は、一見あっけ無く思えるものかもしれないが、少女の気持ちを思うなら、と、わたしには納得いくものでした。思春期の少女の気持ちを知りたい人、理解できる人に読んでほしい。その昔はハードボイルドを「女子供には分からないよさ」的に評価する声があったが、これは男と男子には分からないよさかも知れません。装丁の三人の少女が手をつないでいるイラストがとても、ぴったりです。

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