「おんなの窓」伊藤理佐(文藝春秋)



 「おるちゅばんえびちゅ」などで知られる作者が、週刊文春の最後のページ、目次と読者投稿欄に連載している1コマエッセイマンガを単行本にしたものです。身近なちょっとした出来事や気になることなどをさらっと描いているのですが、30代女子独身ネタのあたりのあまりの身につまされ加減に、書店でぱらぱらっと見ただけで購入してしまいました。
 たとえば「ゴールデンウィークに実家で大失敗、酒をやめようと思った大事件」が、たったひとことの捨て台詞、すなわち「しょ、将来、お、親の面倒を見るって言っちゃったよ?」だったりすることとか、「若い娘さんをいぢめてみました」と題したネタが、「年末年始にイタリアに行くのにカバキを知らないなんて?」とホホホと哄笑することだったり(知らないひとはそのままにしておきなさい)、もう、イタいイタい。あと、「カラオケで、古い歌、歌うのやめます。本当に『その時代の人』と思われるから…」とかもかなりキた。わたしももう石川セリとか歌うのやめる…。
 さらっと読めて、軽く笑える(妙齢女子には遠い目になれるオプションつき)、楽しい一冊です。いやでもりさたんは、一度結婚したうえに仕事もバリバリで、自分名義の家も建ててるから、きっと、まだいいんだよ…(沈黙)。

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