「ばら色の頬のころ」中村明日美子(太田出版FXコミックス)



 かの名作「Jの総て」の番外編、脇役モーガンとポールがJに出会うまでの葛藤した関係を描きます。
 「Jの総て」を読んで無くても大丈夫、お試しにこっちをまずでもいいかも。細くて流麗な描線だけど、その美しさにキャラクターが埋もれていない画面が素敵です。内容も、思春期の男子同士の葛藤を、ほんのりとJUNE風味に描き出し(BLではないのだよ!)、寄宿舎とか制服とか少年とかツンデレとか(あ)お好きなひとにはまさにたまらないと思います。性的な接触がほとんどまったく無いのがさらに萌える。でもそういうのに無縁なわけでもなく、男子同士が惹かれあう関係を丁寧に描いています。

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