「ハマースミスのうじ虫」ウィリアム・モール(創元推理文庫)



 ふとしたことでその存在を知った脅迫犯を追い詰めていく主人公と、犯人の緊迫したやりとりをサスペンスフルに描く作品。
 全体的に派手さはなく、緻密な心理描写での手に汗握る展開になります。主人公の、まっとうな人間とはいいがたい、少し奇妙な心理的な造形が面白かったです。

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