「残花亭日暦」田辺聖子(角川文庫)
実は、わたしは田辺聖子が好きであります。 初めて読んだのは高校生の頃かな?それから目に付いたときには手にとって、長い間、楽...
読書とか音楽とか日々のつれづれについて。
実は、わたしは田辺聖子が好きであります。 初めて読んだのは高校生の頃かな?それから目に付いたときには手にとって、長い間、楽...
独特の作風で知られる伝奇SFマンガ家、諸星大二郎。ただし、これは小説の作品集となります。ベースには伝奇知識と怪奇趣味があり、その世界観...
早川の異色作家短編集と同じくらいそそられる、河出の奇想コレクション。これもまた順番に読んでいこうとしているとことろですが、まずはこの...
もうそろそろ、志麻子ちゃんの話はいいよ、お腹いっぱいだよ、と思ったあなた。怖いことにわたしもそう思っているのに、読むのをやめられないの...
春の盛り。私は一人、懲役16年の刑に服している。老いていく私の目に、私が殺してバラバラにした女が、殺した時の若さと美しさのまま現れ、耳...
ここに収められている物語は、どれもが、異なる語り手によって複眼的に語られます。男と女、妻と夫、すれ違うだけだった他人同士、親と子、それ...
ちょっと最近、岩井志麻子が自分内でブーム。半年に一度くらいの割合でこのブームが起きるのですが、そのたびに未読の作品が溜まっているのはあ...
夫はある日、失踪し、もう何年も戻ってこない。母と夫の残した娘と三人で暮らしながら、文章で生計を立てているひとりの女性。恋人といえる男も...
海外文学を手に取っていると、自然と翻訳家の名前も覚えていくものですが、この著者もそのひとり。ニコルソン・ベイカーの翻訳などで有名ですね...
200P足らずの一冊の中に51もの短編が収録されています。長いものは数十ページにわたりますが、そのほとんどは1ページか2ページにも満た...