聖飢魔II 期間再延長再集結 「35++執念の大黒ミサツアー FINAL」( 国立代々木第一体育館)ライブビューイング感想

 こんにちは、くさてるです。閣下宗です。

 というわけで参加してきました。いつものように感想を書こうと思います。あらかじめ、お約束の諸注意を。

 まず、このブログを読む信者以外の人にも分かりやすいように、魔歴ではなく西暦で記述しているなど、悪魔用語が不徹底な箇所があること、および、構成員のことを「ひと」と書く場合がありますが、それはもちろん「人間」という意味ではなく、単なる代名詞としての表現ということをご理解ください(悪魔だということは重々承知しております)。さらに、言葉の端々にたいへん不遜な表現や信者として不勉強かつ至らないところが見受けられるかもしれませんが、そこらへんもどうぞご容赦ください。

 ファイナルということで、オフィシャルにもレポートが出ました(URL)。他にもさまざまな媒体で記事が掲載されると思いますし、ライブビューイングもあったので、多くの信者の方が、すでにミサ内容自体はご存じかと思います。なので、とりあえずは、あのとき、ライビューというかたちで、あの時間を共有した信者のひとりとしての素直な感想を綴っていこうと思います。すべては、10代のときに聖llに出会い、いまやアラフィフとなった一信者の個人的感想です。ほんとうに、いつもにも増して、個人の感想になりました。

 それでもよろしければ、読んで頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

 そもそも、「ライブビューイング」なるものに参加すること自体が初めてでした。マナーとかなにかあるのかな?と思い、ググって見たんだけど、出てくるのは主にK-POPのライビュ諸注意だったので、あまり参考にならず。場合によってはペンライトとか持ち込んでもいいらしいけど、聖llだしな………。と、とくになにも持たずに参加することにしました。現地だったらフラッグとかジュリ扇とかスリッパとか持って行ったんだろうな。昔はフォークを持って行ったこともありました。ほんとに聖llは楽しいバンドだ。

 座席に着いてからは、なんとなく落ち着かない思いで開始を待ちました。開始前、画面に映った代々木体育館はとても大きくて、広かったです。そして観客席をぎっしりと埋め尽くす信者さんの姿は、なかなかに壮観なものでした。そこで、はたと気がついたんですよね。ふだん、自分がミサに参加するときは、この光景を見ることはないんだって。自分は客席にいますから、ステージ上から、あるいは全体を見回すような角度から、会場を見ることはありえません。もちろん、活動絵巻とかで一部客席が映し出されるのを見たことはありますが、こんなふうにリアルタイムで見ることはまずない。

 すごいなーと素直に思いました。こんなにたくさんのひとが、それも非常に親近感がわく、ぶっちゃけ同世代の皆さまが、観客席にいるなんて。いやもちろん若い世代の方々もいらっしゃると思うのですが、それでもまあ平均年齢取ったらお察しの結果になると思うんです。みんなずっと悪魔さま好きだったんだな、わたしもだよ!と思いました。それはきっとここだけでなく、全国のライビュ―の会場も、そうなんでしょう。嬉しいな、一緒に悪魔さまを見送りましょうね、と思いました。

 そして流れた「三大怪獣、地球最大の決戦」。映画館ですから立ち上がりはしませんでしたが、やっぱりどきっとして、これも聞き納めかもしれないと思いました。でも、そんな感傷的な気分は、続いた各構成員のOP映像(?)で吹き飛んだ。カッコいいい! ほんとにみなさまカッコいいい! いいい(悲鳴)。待って待って待って、どの皆様も完璧なんですけど、ルックス最高なんですけど! なんだろう、カッコ良くない? 世界でいちばんカッコ良くない? この外見はもう飛び道具じゃないの、とか思ってたら、続く「創世記」がまた圧巻だった。
 
 そう、ライビューの利点、なによりもここにあり。各構成員のお姿が、座席の限界に縛られることなく、拝見できるのです! その意味で、普段は遠くから、あるいはほとんど見えないことも多い、ライデン殿下とゼノン和尚のお姿がたくさん見られて、すごく嬉しかった。だいすきリズム隊。また、前回の岡山では上手側だったので、これまたほとんどお姿を拝見できなかったルーク参謀の無敵の愛らしさとカッコ良さよ。知ってたけど、ほんとに可愛い。ジェイル代官も、もちろん最高にカッコ良かったです。わたしほんとうにこのひとを生で見たのかな? という気分にさえなりました。良く生きて帰れたな、わたし。

 そして、「創世記」といえば、なんですが。これはもうライビューありがとうライビューさまさまなんですが、客席からはまず見られない角度で、棺桶が運ばれ、髑髏が置かれ、スモークが広がり、棺桶が揺れというあの一連の流れを見ることができて、わたしは閣下登場前から大感激です。そしていよいよ登場したら(持ってないけど)ウチワを振る勢いではしゃぎました。やっぱ、閣下はこれだよ! 閣下はこの登場が完璧なんだよ! と喜んでたら、一曲目が。ええ、一曲目が。

 まさかの「EL.DORADO」!

 もうこれでなんか飛んだ。涙腺も飛んだ。ヤバいヤバい、なにしてくれてんだ! と鳥肌立った。そして、これだから聖飢魔llなんだよ、聖飢魔llさすがだよ!と思いました。最後の一曲として格別の位置を確立していた「EL.DORADO」。だからこそあえての一曲目、最後の最後で予定調和をぶち壊す、この選曲。最高です、素晴らしいです、聖飢魔llは間違ってません! と一曲目で泣いた。あとで閣下も「してやったりだ」とおっしゃってましたが、ほんと、最高ですよ……。

 あと、ライビューなので、実際のミサに参加するのとはまた違い、音の聴こえも安定してるのがありがたかったです。実際のミサ会場だと、場所によっては音の聞こえが不安定だったり、バランス悪いのあたりまえですから。あと、こちらも、音を拾う余裕がある。というわけで、閣下の歌詞間違いにも気づく余裕がいやその。

 そう、ちょっとネガティブにも聞こえる話かもしれませんが、あくまでライビューに参加した身の印象として、閣下のお声が辛そうに聞こえる場面がありました。ミサ会場で揉まれているときには耳に入らないレベルではあると思いますが、ライビューだと気になるひともいたかも。

 でも、正直言って、そんなのたいしたことじゃありません。わたしは数十年来の閣下宗なので、閣下が歌詞を間違えたときも素晴らしい歌声を披露したときも声がひっくり返ったときもマイクなしで会場全体に歌声を広げたときも歌詞を間違えたときも(二回目)、ぜんぶ体験してます。あ、閣下の名誉のために申しますが、歌詞を間違えなかったことも体験してます。なら二回言うな。

 ともかく、それはそれで、ぜんぶ閣下なんです。他の構成員さまとて同じでしょう。ライブは生もの。リアルタイムで起きること、修正の機会がない、その瞬間を共有することに意味があるんです。わたしはそういうスタンスです。完璧な声と演奏を聞きたいときは音源聞きます。そして、ときに、最高のミサは音源を余裕で越えます。わたしはそれも体験してます。それが聖飢魔llなの。 

 閑話休題。「EL.DORADO」で魂抜けたあとは、「RATSBANE」でちょっと落ち着いた。とか思ってたら、やはりライビューなので、各構成員さまのお姿がはっきりしっかり拝見できて、動悸が大変だった。「RATSBANE」のルーク参謀の愛らしさはこれもうどうしたらいいのかしら状態。そして続いたのは、「Run Run Run!」ええ、ここでまた曲変えちゃうの! と驚きました。最後なのに、いや最後だから? これはもうこの後なにが出てくるか分からんよ、とドキドキしました。あと、この「Run Run Run!」で閣下の歌声がぐっと安定した印象を受けたので、やっぱり「BLOODIEST」収録曲は現在の閣下に最適解の楽曲なんだろうなと感じた。リアルタイムのバンドである証拠です。

 そして、シュートさんのソロ。選曲が、よりにもよっての「Good Night Melodies」! 2018年の閣下ソロで披露されたときのことを思い出しました。あのときも悲鳴を上げたなあ。「愛と虐殺の日々」が発布されたとき、この曲を聴いて、いつか来る聖llの解散のときを思ってめそめそ泣いた10代の自分を思い出しました。そして、シュートさんの奏でる美しい旋律が、やがて「BAD AGAIN」につながったときに、力が抜けた。閣下の歌声が染みました。閣下が、現在のベストを尽くしていることが分かった。ほんとうに、ふたたび甦る、美しき反逆なんだと思った。聖飢魔llはそういうバンドなんです。

 ここで「鬼」。やっぱりだいすき「鬼」。聖llは様々なジャンルとコンセプトの楽曲を扱ってきたバンドですが「地獄のレストラン」は、そのなかでもコンセプトアルバムとしての完成度がピカ一だと信じています。この「鬼」という曲が、最後の最後、ファイナルのミサでの一曲に選ばれたのが、わたしはとても嬉しい。そしてお守りならぬお破りを閣下が書くのはこの曲だったと気がつきました。岡山では思い出せなかったのでレポに書かなかったのです(たぶんずっと頭を振ってたせい)。

 続いて、これも大好き(まあ、嫌いな曲なんてなかったがな!)「魔界舞曲」へ。これと「RENDEZVOUS 60 MICRON’S」では、ライビュ―ならではの視界の良さで、閣下の可愛らしいお尻振りを堪能させて頂きました。あれ、本来はセクシーなと表現すべきものだと分かってはいるのですが、閣下のあれはなんというか可愛いとしか表現できないお遊戯感がある(誉め言葉です)。今日も閣下の10万60歳のおちりはたいへん愛らしゅうございました。あと太もものラインがほんと好き。金色のタイツで強調されるあのむちむちさ、素晴らしいです。

 あと、和尚のベースソロはここだったと記憶してるんですが、どうだったかな。ふだんはっきり見られないことが多い、和尚の姿が大写しで良かった! そしてライビューの大画面に映し出される和尚の指の動きが、ほんとうに不遜な表現で申し訳ないんですが、ただもう、エロかった(語彙)。動きが、綺麗で的確なの。聖ll信者は初めて見たものを親と思ってついていくので、ベースを指弾きするベーシストにはだれであれついていってしまいます。わたしだけですかごめんなさい。和尚のベース、ほんとに素晴らしい。見惚れました。

 「嵐の予感」は、やはり素晴らしかった。参謀のギター、すごかった。これはもう楽曲の力というしかない。あと、ここでも、ライビューならではのバランスの良さで、各構成員のお姿を拝見できるの、強いなあと思いました。「嵐の予感」なんて、閣下が舞い始めたら、わたしそれしか見えないもの。でも、こうやって見ると、聖飢魔llは、閣下だけじゃなく、各構成員それぞれが魅力的でカッコいいのが分かる。あたりまえなんだけど、知ってたけど!

 で、ここで、次は「KIMIGAYO」かな、と身構える思いでいたら、まさかの「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」が始まって倒れました。待って待って待って。わたしの頭のなかにあるセトリがぐちゃぐちゃになった。こっからの選曲が読めないじゃん。もちろんシャナナは大好きなので、嬉しいんですが、順番というものが。でも、あらためて聴いてもいい曲で大好きです。ついさっき「鬼」が大好きといったわたしですが、こういう可愛くもお洒落な曲も聖llの持ち味の一つだと思うんですよ。

 そういえば、MCについて。どの曲の合間に挟まれたかの記憶があいまいなので、まとめて書いちゃいますが、和尚が花道のことを「でべそ」と言ってたのが可愛くてしかたなかった。で、行きたかったので予定外でそこに行っちゃったというのも可愛い。聖飢魔llは閣下があれなので仕方ないですが、他の構成員のみなさまも負けず劣らずおしゃべり達者ですよね。ただし、和尚に関しては、再集結後に開花した印象です。しかしこの内容でゲネプロ無しってすごいな……。
 
 また、閣下が、昔、色モノ扱いされたことにざまあみろ的なことをさんざん言ってるのが楽しかった。いや、ほんとに閣下は言っていいと思いますよ。そして、「見る目がある」信者はそれを誇っていいと思う。あればかりはリアルタイムで体験してないと分からない感覚だと思いますが、それはもうひどいものだったのです……。当の閣下および聖飢魔llがどれだけの苦労と努力を重ねて、その扱いから抜け出てきたのかを思えば、この代々木第一体育館で一万人を集めた(ライビューにWOWOW視聴組を合わせれば、もっとですよね)こと、まさに「ざまあみろ」でいいと思う。いわれのない偏見と侮辱を、実力と実績でひっくり返してみせた聖飢魔ll、最高にカッコいいです。

 そして始まった「STORMY NIGHT」。大好きなこの曲を聴くのはこれで最後かな、と思ってたら、いきなり出てきた顔で感傷が飛んだ。ゾッド親分! ゾッド星島親分! ずっとお行儀よく見てたライビューでしたが、このときばかりはマスクの下で悲鳴が出た。うわあおひさしぶり親分、会えてうれしい! 親分はあいかわらずの斧型ベースで楽しそうでカッコ良かった。嬉しいなあと思いました。

 そして「蝋人形の館」。ついさきほど、色モノあつかいされた云々と申しましたが、そういうひとにとってはいまだに聖llのイメージはこれなんでしょう。でも、わたしが聖llをカッコいいと思うのは、この曲をいまでも最高の名曲のひとつとして大事にしているとこなんです。聖llはブレない。だっていい曲じゃん「蝋人形」。いま現在の聖llが、いまでもこのデビュー曲をカッコ良く演奏するたびに、これを色モノ扱いあつかいしたほうが馬鹿だって証明してるんだと思った。そして、この曲で、聖llカッコイイ!と思った信者が間違ってないことも。ずっとマスクで声出し禁で文句はなかったんですが、それでも、ここではラララ、って声出せたらなと思いました。

 続いてもちろん「DEAD SYMPHONY」ですよ。閣下が代々木でも「天地逆転唱法」だ! とはしゃぎました。正面から見られるの、すごく嬉しかった。両足のライン、素敵なんだ。そしてやはり、「DEAD SYMPHONY」は強い。なんというか、ほんとうに悪魔そのもの、な感じで、これに比べるものはない曲だと思います。大好きだ。

 ここで休憩。ライビューなので、体力はそんなに使わなかったんですが、膝と腰がつらかったので、ここで伸ばせて良かったです。ジェイル代官の親ばかトークがほんとに親ばかで微笑ましかった。そして、「次の曲のみ、携帯電話のライトをつけてもかまいません」というアナウンスが来たので、曲が読めなくて悩みました。これまでは、本編明けはシャナナだったけど、もうやっちゃったし、そもそも客席がライトつけていい演出の曲ってなに? と思った。告白しますが「正義のために」か「世界一のくちづけを」が来ると思った。来なかった。

 そう、ここで「WHAT’S HAPPENING?」です。思わぬ選曲でびっくり。でも、代々木体育館を埋め尽くす信者の皆さんのライトが客席に揺れるさま、じつに奇麗でした。ほんとうに美しくて、こんなにたくさんの信者さんがこの場に集まってるんだと実感できて、ちょっと泣いた。聖飢魔llはたくさんの信者に愛されているんだと思って、嬉しかった。

 いまのわたしには、毎回ミサに一緒に行くような、いわゆるお仲魔さんはいないのですが、信者歴も長いと、いろんな友達ができてはいなくなったりしました。その昔インターネットが無かった時代には、文通もいっぱいしたし(「悪魔組」の会報とか「PLUM」の文通欄で出会ったひともいました)、会場だけで挨拶する知り合いも何人かいました。何か所かの会場で一緒になって、お茶もして笑ったけれど、いまでは名前も覚えてないひともいます。何年も付き合ったけれど、自然と音沙汰がなくなったひともいれば、いまだにSNSではゆるくつながっている人もいます。もう信者でなくなったひともいます。いろんなことがありました。いいことも悪いことも。人間付き合いっていろいろあるからね。でも。

 この曲で会場に揺れるたくさんのライトを見て、そんな、わたしがいままで出会ってきた信者さんも、この場所にいるのかな、いないかもしれないけれど、いればいいなと思いました。聖飢魔llはわたしにたくさんの出会いをくれましたから。

 そうやって、ちょっとしんみりしながら、閣下が花道で仰向けになるのを見ました。それはなんとも美しくて、ちょっと気高くて。カッコいいなあ、と思った瞬間に、まさかの「地獄の皇太子」! ぎゃーです、ぎゃー。こんなもの、悲鳴です。ここで来たんだ! と大喜びしました。これも「DEAD SYMPHONY」と同じく、まさに悪魔的な、聖飢魔llの曲ですよね。あれこれ言う気にもならないくらいに、間違いがない曲。そして、このあたりで、わたしは終わりが近づいていることに気づき、なにが来るんだろう、なにで終わるんだろうとそればかり考えてました。ツアーとは微妙に曲の配分が違う感じもするし、最終的にどうなっていくのか、と思ったところで。

「WINNER!」です。涙腺崩壊しました。

 大好きな「WINNER!」。大好きというだけじゃなくて、これこそまさに、リアルタイムでわたしが魂を燃やした曲なんです。とても明るくて、力強くて、祝福感に満ち溢れた、素晴らしい曲で、わたしはいつもツアーのたびに最終曲にこれが選ばれると大喜びしてました。湿っぽくなく、ニコニコして、懸命に手を伸ばして、笑いながら悪魔さまを見送ることができる曲でした。まさかこれが聴けるとは。最後の曲では無いと思うけど、最後でも満足だよ! の勢いで泣きました。湿っぽくなっとるがな。いや、笑いながら泣いたんですよ。こんなに嬉しいことはない、と思った。本当に、幸せでした。

 すると、ここでまたステージが暗くなり、やっぱりここで終わらないんだ、でもこうなるとここからが最後なんだと思ったときに。

 「永遠の詩 -A Song Of Deceased -」が始まって、正直言って、ちょっと驚いた。「BLOODIEST」の曲をこんなにやるとは思えずこれは差し替えになると勝手に予想していたので。でも、現地で直接聞くのでなく、ライビューという形で聴いていると、歌詞が良く聞き取れて、ああ、と思いました。これはそういう歌なんだ、だからこのツアーでやる曲に選ばれたんだと腑に落ちました。始まれば終わる。時代は日々めぐる。命は季節のように。終われば始まる。永遠に響き渡る、愛の歌……。たまらないな、と思いました。でも、ほんとうに次の曲が予想できなかった。代表曲はいくらでも残ってるけど、まさかここで「FIRE AFTER FIRE
」とか「Jack The Ripper」をやるとも思えず。いえ、やってくれてもいいんだけど。大喜びするけど、と思ったときに、あの旋律が聞こえてきました。

「BRAND NEW SONG」! まだ残ってた涙腺がふたたび崩壊です。

 そうだ、これがあった、どうして忘れてたんだろう、この曲があったよ!と泣きました。美しく、力強い、名曲中の名曲です。終わったあとに、閣下も「苦境にあった聖飢魔llを支えてくれた曲」とおっしゃってましたが、これ、ほんとうです。リアルです。あの時代の聖飢魔llを象徴する曲だと思います。あの時代。1999年の解散はもう目の前まで迫ってて、事務所も変わって、ライブハウスでツアーをして、わたしも聖飢魔llを一生懸命に追いかけてた。なんども泣きながらこの曲で頭を振った。参謀のギターの音色が胸に迫って、拳を振り上げて、手を上げて、叫んだ。どこに行っても変えない歌を、誰にも思いつかない言葉で、感じるままに何度でも、未来のメロディーを、求めていた。思い出すのは、ライブハウスでもみくちゃになって、汗も涙もごっちゃになって、どこまでも手を伸ばして、かれらを、聖飢魔llを求めていた自分でした。そして、いま現在の自分も、同じように、かれらを求めている。たまらなかった。聖飢魔ll、すごいなあと思いました。

 そして、この曲がラストではありませんでした。聖飢魔llが選んだ、今回の再集結における最後の曲は、最新大教典から選んだ「LOVE LETTER FROM A DEAD END」だったんです。

 わたしは嬉しかった。そうか、これがあったよ、と喜びました。いまの聖飢魔llが選ぶなら、この曲こそふさわしい。そして、この曲を選ぶことができる聖飢魔ll、どこまでカッコいいんでしょう。35周年の再結成ツアーで、最新大教典の最新小教典をラストの曲に選べるなんて! 

 わたしはぐすぐす泣きながら、閣下を見ました。ライブビューイングで見る閣下は、とてもカッコ良くて、美しくて、力強くて、最高だった。わたしのヒーローだと思った。そう、閣下はヒーローです。どんな時でも、わたしを力づける。その存在だけで、わたしを奮い立たせてくれる。「好き」というエネルギーをくれる。わたしのヒーロー。最高です。だいすき閣下。ほんとうに好き。

 その気持ちは、最後、構成員の皆様がブラックホールの向こうに消えていく間も続きました。みんなありがとう、みんな大好き、みんなすごい、とこどもみたいな言葉で頭が一杯でした。もし現地で参拝してたら、呼吸困難になるまで泣いたと思います。聖飢魔llというバンドの底力を見ました。これだけのもの見せてくれたら、なんの文句がありましょうか。すごいな、と思いました。聖飢魔llすごいな、と繰り返しました。あなたたち本物だよ、知ってたけど、と拍手で構成員を送りました。エンドロールのダミアン殿下やエース長官の名前にも同様に。

 そして、ライビュー終了後に、時間を見てびっくりしました。3時間やったんだ、と笑って、すごく嬉しかった。現地に居なくても、3時間、ミサを体験できたんだもんね。そしてそれを体験できたのは、代々木に参拝した一万人の信者さんを含む、日本中(世界も)の信者さんたちが、聖飢魔llを求めて、支えてきたからですよね。そもそもペイできなきゃライビューなんて企画されないんだから。ほんとうに有難いことです。楽しませていただきました。

 あと、閣下が語られたあれこれについては、すごくいろいろ思ったんですが、どのタイミングでお話されたことなのか記憶が飛んでますし、正確に引用できないので、ここでは語りません。ただ、40周年、やりそうですね。再来年なんてすぐだよ、年寄りは一年過ぎるの早いからな、と笑いました。待てるし待ってる。あと、再来年ならよほどのことがないかぎり、今回のコロナ禍のようなことにはならないだろうと希望も持ちました。

 もちろん閣下もおっしゃっていたように、今回のような全国ツアーは難しいかもしれない。だって構成員ももう10万60代ですよ。ただし、そこは聖飢魔llの皆様が決めることなので、ただの信者であるわたしは、そのお言葉を待つだけです。そう、わたしはやっぱり、信者なんだと思います。ファンというよりは、さらに盲目的に聖飢魔Ⅱが好きで、閣下をお慕いする、信者です。でも、それが嬉しい。

 やっぱり聖飢魔llは最高でした。わたしはあなたがたの信者で幸せです。ありがとうございました!

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