「もいちどあなたにあいたいな」新井素子(新潮社)
新井素子、実に八年ぶりの長編です。そのあいだに短編集なども出ていますが、シリーズ物(ブラックキャットが一冊出ています)をのぞけば、前作...
読書とか音楽とか日々のつれづれについて。
新井素子、実に八年ぶりの長編です。そのあいだに短編集なども出ていますが、シリーズ物(ブラックキャットが一冊出ています)をのぞけば、前作...
すでに二百万部を突破したベストセラーになった村上春樹の最新作です。村上春樹のベストセラーといえば「ノルウェイの森」が有名ですが、あれが...
相手が男でも女でも、惚れっぽく惹かれやすい。そんな京雨子が、自意識ばかりのつまらない男と別れ、見合いで出会った慶彦。そして、かれに紹介...
大正半ばの東京にて、鉄道心中を図った良家の人妻、露子夫人と運転手の青年。人妻は瀕死の重傷を負い、軽傷だった青年は現場から遁走した。醜聞...
ううむ。ちょっと驚いています。実は個人的岩井志麻子ブームに乗り、立て続けに読んだ作品が「どうもその…」(「十七歳」「匿われている深い夢...
わたしは川上弘美に関しては、幻想的な雰囲気が見え隠れする作品をとくに好んでおります。なので、そういった香りがしない普通の男女の恋愛がテ...
春の盛り。私は一人、懲役16年の刑に服している。老いていく私の目に、私が殺してバラバラにした女が、殺した時の若さと美しさのまま現れ、耳...
夫はある日、失踪し、もう何年も戻ってこない。母と夫の残した娘と三人で暮らしながら、文章で生計を立てているひとりの女性。恋人といえる男も...
間違いなく、新井素子、最高の恐怖小説です。わたしと同じ意味合いで、そう捉えるひとがこの世にどれだけいるかは疑問ですが、読んでい...
文庫版で再読しました。やはり、傑作です。こうなったらデビュー作の「葬儀の日」から読み直さないといけないのかと思ったほどに。 ただ、ま...