「誰も寝てはならぬ(2)」サライネス(講談社・ワイドKCモーニング)



 お気楽イラストレーター、ハルキとゴロちゃんを主役にして、その周りの人々の日常を淡々と楽しく描くコミックス。つくづくこの独特の味は他のマンガ家さんには出せません。主役二人が30代独身男性(バツ3とバツ1ですが)ということもあって、イロコイ話もしっかり浮かびますが、生々しくならないあたりがさすがです。30代で独身で仕事してたら、きっとこんな感じで人とつきあって遊んで酒呑んで生きていくのが理想なのかもと思っちゃ駄目ですか。もちろん、フリーの仕事をしている彼らは、それなりの不安もあるのですけど。たぶん。きっと。あれでも。
 今回わたしが笑った台詞は、ヤーマダくんの「そりゃタコ糸でグルグル巻きにされてタレに漬けられて焼いて食われるんだよ」と、作者の描き文字ツッコミ「酔うとんねんソレ」。どういうシチュエーションで発せられる言葉かは、どうぞ現物でお確かめください。

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