DVD感想「活動絵巻 ALL STANDING処刑 THE LIVE BLACK MASS D.C.7」



 先日のカラオケがきっかけで、聖飢魔ll熱が再浮上したため、これまで購入してなかったDVDを購入しました。先日の再集結では、ホールツアーとクラブハウスツアーの二種類にメニューが分かれていたのですが、こちらはそのクラブハウスツアーの2005年12月11日・横浜BLITZでのミサを収録したものであります。初期の曲が中心だったホールツアーに比較すると、こちらは中期?後期の曲が中心のメニューです。わたしは、先日のツアーにおいて、クラブハウスツアーには一箇所(大阪なんばHATCH)しか参加できなかったのですが、どっちかというとこっちのメニューのほうが好ましいので、とても悔しくなり、ホールとクラブハウスでメニューを逆にしてくれとかつぶやいてました(笑)。
 で、このDVDですが、二枚組で約173分という収録時間からもしれるように、前説(怪人松崎様!)および後説(しゃべっている閣下のお宝映像つき。ちゃんとメモをなぞりながら喋ってた。可愛い)、追い出しSEである(笑)「死ね死ね団のテーマ」まで完全収録で、ミサの雰囲気がたっぷりと味わえるという点では、ほぼ文句ない作品でありました。以下、個人的な感想。
 まずはすいません。わたくし、このDVDを見て、初めてルーク参謀の髪が茶髪短髪であったことを知りました。いやホンマ。ずっと金髪だと思ってた…。あらこの参謀ったら、デビュー当時みたいで可愛いわーと感動してから、気づいた。わたし、このツアー5本観てるんですけど。ホントになにを見てたかいうまでもありませんね。
 自分も一度見たメニューであるにも関わらず(大阪と横浜で内容に違いがあったかもしれませんが)、本当に記憶が吹き飛んでいるのも発見でした。曲順をあえて確認せず見ていたら、何度も悲鳴あげたもん(笑)。どの曲も選ばれただけある名曲ばかりです。こうやってクリアな画面で観てもアップに余裕で耐えうるどころか、ますますその魅力が冴え渡る構成員の皆様も素晴らしかったですけどね!ていうか、下手したら解散間際よりも 容色に磨きがかかってませんか、とくに長官(笑)。
 泣くかなあと思ってみたDVDでしたが、泣くよりも楽しくてしょうがなくて、ずっとにこにこして観てました。今の自分が聖llを観ることは、そのまま己のルーツ探しにつながります。フェイクとリアル、シリアスとコメディ、笑いと恐怖の世界観、それらすべてが同居した聖llのミサは、やっぱりわたしの大好きなものです。これが原点。これがオリジナル。
 とりわけ閣下なんですけどね。最初はまだ喉あったまってないかしらと不安に思えた歌声も、ミサが進むにつれ素晴らしい響きに変貌していったうえ、あのまわりくどくて細かいところにひっかかっちゃうMCもいと愛らしく(「昨日…人は殺さなかったんだけど(笑)」「たとえば諸君らの隣の客が…よく柿食う客だ」の二つにはとりわけ倒れました。そうだこのひとこういうひとだ)、「BIG TIME CHANGES」での長官との掛け合いで、次のミサまで三日あいだがあることを確認しておいてから「ごめんな、名古屋」と云い捨てて、ステージの端から端までシャウトしながら駆けるやりかたとか、「嵐の予感」での舞いとか、いやもう本当に、美しいしカッコいいし、どこまでも閣下だし、で最高でした。
 まあ、わたしが閣下に撃ち抜かれるのは当たり前なんですが、それ以外だとやっぱり長官かな?未見の長官宗のかた、もしまだいらしたら是非とも!前述したように容色の面でもビーム撃ちまくりでしたが、あの「企光一郎オンステージ」の素晴らしさは見ていただかないことには始まりません(笑)。わたしがミサにもっとも熱中して通っていた時期は、聖llにとっては中?後期にあたりますが、あくまでわたしだけの印象で語れば、その頃に比しても、長官の肩の力がすごく巧く抜けていると思いました。いや、昔はあんなことしなかったよ(笑)長官てクールなはずだよ(クールなひとは聖飢魔llやりません)と思いつつ、すごく楽しませてもらいました。すごく素敵なひとだ。
 そう、構成員の皆様がステージを楽しんでることがダイレクトに伝わってくるDVDであることも重ねて云っておきたいと思います。とりわけ、特別ゲストの鉄拳氏のネタを皆でステージから降りて笑顔で眺めているところは、じんとした。楽しそう。そう、そして、構成員が楽しかったら、信者も楽しい。
 わたし、今までにライブDVDってそれなりに見てきましたが、こんなに開演前からお客さんがにこにこわくわく笑ってるライブDVDを見たのは初めてです。みんなの心が必要以上に最初からずっとひとつになりっぱなしです。聖llはそんなに振り付けがあるバンドではありませんが「戦う日本人」や「1999 SECRET OBJECT」での突き上げた拳の揃いかたの美しさといったらなかった。後説の最後の一言まで聞き逃すまいと一人残らずキラキラした目で耳を傾けている様子が、たまらなかった。間違いなく、わたしもそのひとりであるから(泣きそうな顔になってたり、顔を伏せてるひとももちろんいたのだけれど、そんなひとでも閣下の言葉に遠慮なく笑いのツッコミを入れてるあたりが実に信者さんだと思った)。
 後説での閣下の言葉「諸君らは、遊びに出かけるのにもう誰にも扉を開いてもらう必要は無い」という意味の言葉が嬉しかった。そう、いつでも閣下は、わたしの欲しい言葉をくれるひとです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする