東京都の青少年健全育成条例について(2)

 先日も取り上げさせて頂きました(URL)、東京都の条例改正案についてです。この問題に関しては、いちど、問題提起させて頂ければ、あとは個人の信条に照らし合わせて活動するだけというのがわたしのやりかたなので、これ以上は追記するつもりはなかったのですが、一応、決議を19日に控え、その際に選択されずとも、その後も先送りになることは確実で、廃案になるわけではなさそうですので、もう一度だけ取り上げたいと思います。というか、ぜひご紹介したいURLが。
 社団法人日本図書館協会より提出された「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」について(要請)」(URL)。今回の件について、より的確に、条例の持つ問題点を指摘しています。こういう言葉が図書館という場所から出てきたことが嬉しい。本当に、図書館を愛する人間の一人として誇りで胸が震える思いです。
 
 編集家、竹熊健太郎氏のブログ「たけくまメモ」より、「まんが・条例のできるまで(1992年作品)」(URL)。わたし、今回の件を耳にしてからずっとこのマンガのこのページ、とくに「こういうのもある。」のポーズが頭に離れなくて離れなくて。こんな場所で再会できて嬉しいです。規制賛成派のみなさまにもぜひご覧頂きたい。皮肉でなく。
 マンガ家ちばてつや先生の公式サイト(URL)。中の「娯楽室」にある「と思います」というマンガをご覧ください。ちば先生ご自身は、このキャリアのなかで一度も濡れ場を書いたことがないマンガ家であると記憶します。その先生が、今回の条例に反対する記者会見を開いたことで、YAHOOのトップニュースの見出しで「児童ポルノマンガ家会見」とされていたことに、わたしはたまらなく不快感を感じました。キャリアあるマンガ家として矢面に立つことをためらわないその姿勢を、尊敬します。
 わたしはこどものころから物語を愛していました。大人になったいまでも、そのために出来ることを自分のやりかたでしたいのです。これからも、そんな感じで、やっていこうと思っています。

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